3. 米8月雇用統計指標の予想(19/9/6)

米8月雇用統計指標の予想(19/9/6)

日本時間2019年9月6日の21時30分に発表予定です。

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米8月雇用統計指標の予想(19/9/6)

米8月雇用統計指標の予想

本日の日本時間21時30分に米雇用統計関連の指標が発表されます。今回の予想値は下記になっています。

米8月雇用統計指標の予想

（今回発表予想）9月6日9時現在

米8月雇用統計指標の予想 2枚目の画像

（黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています）

失業率…
7月の失業率は予想通りの結果になりました。8月も前回同様の3.7％で変わらずとなっています。予想レンジも3.5〜3.9％ですので、今回も4％を越える数値にならない限りは材料視されないと思われます。
改善方向では3.5％位になるとFOMCの利下げ予想にある程度の影響が出そうです。
チャートを見るとオレンジの米国は2月以降3.6〜3.8％レンジで横這いになっています。
日欧も共にほぼ横這い傾向が続いています。


非農業部門雇用者数（NFP）…
7月のNFPは予想通りの16.4万人となりました。今回は16万人予想で、さすがに完全雇用に近いと言われているので、大きく振れる可能性は少ないと思われます。但し、レンジは11万人〜23.2万人とかなり開いており、ADP社の予想＋14.9万人に対して結果が19.5万人でしたので、この上振れ分を勘案すると20.6万人までは想定されると思います。

米8月雇用統計指標の予想 3枚目の画像

今回もADPとNFPの比較をしてみます。チャートは当月から1年間遡った数値を示しています。
青：NFP、オレンジ：ADP社となっています。

チャートを見ると1年間の総計では、NFPとADP共に、若干ながら新規雇用数が減っています（青の矢印）。ここ1年間を見るとNFPとADPが同じ程度の伸びを辿っています。
（本来は公務員も含むNFP＞ADPが基本です。）

ADP社は2018年9月〜2019年8月までで227.2万人、NFPの2018年9月〜7月が209.7万人で、単純比較ではこの誤差17.5万人が予想されます。また11ヶ月間の両者平均誤差が▼11.1万人ですので、ADP社からこの人数を差し引くと216.1万人となり、NFPの11ヶ月分が209.7万人ですので、8月は6.4万人が推計されます。またここ3ヶ月の誤差は平均で僅か2.8万人で、ここから勘案するとNFPの8月分は14.7万人になります。予想レンジとしては6.4万人〜17.5万人が推計されます。
もしエコノミスト予想レンジ上限の23.2万人が出ても9月には修正される可能性が強くなると思われます。

平均時給…
7月平均時給は予想通りの＋0.3％になりました。今回も＋0.3％予想です。前月比＋0.3％の伸びは決して悪くなく、米国消費は堅調推移が予想されます。ベージュブックでは緩やかな賃金の伸びと分析していますが、それを裏付ける数値が予想されています。

ドル円相場ですが、昨日のNY市場で107円20銭の抵抗線まで試し、現在も直近の高値圏で推移しています。今日107円30銭以上で終わると、来週以降は108円00銭〜10銭迄の上値余地が広がります。この間は107円60銭に最初の抵抗線が控えています。
一方で、下値は106円60銭〜70銭がポイントで、ここを切ってくると、106円10銭方向の流れに入りそうです。もしNFPが20万人を越える数値になった時、NY株価が景気拡大で上昇すれば良いですが、米国金利高方向に反応し、それを嫌気した株売りになるとドル円にも影響が出てくると思われます。
（2019年9月6日10:30、1ドル＝107円04銭、1ユーロ＝1.1035ドル）　　　　　　

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