米の6月貿易収支予想
(今回予想:2019年8月2日12:00現在)
本日21時半に米国の6月貿易収支が発表されます。今回の予想値は上記になっています。
同時刻に米雇用統計の発表があるので、あまり重要視されないかもしれませんが、レンジから大きく外れる数値になると、米中貿易交渉の真最中なので、注意が必要と思われます。
さて、今年年初からの赤字額は▼500億ドル前後で横這い傾向でしたが、5月に▼555億ドルと約10%もの赤字増加となり、今回6月も予想は▼546億ドルとあまり赤字額が減っていません。エコノミストの予想レンジ下限でも▼530億ドルですので、収支差では関税賦課効果がでていない状況です。
但し、輸出入共に額が減っているので、世界経済の貿易量は減っています。
5月までの推移と今回予想値(発表値は黄色の折れ線で、今回分は○印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:財とサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日
米国から見た対中貿易収支(上図の青い矢印)も減少から横這い傾向に変わってきています。因みに対中赤字に関し、2018年3Qの月平均が▼385億ドル、4Qは同▼385億ドル、2019年1Qは同▼305億ドル、2Qは4・5月で▼298億ドルになっています。
一方で、下図は中国の6月までの貿易収支推移です。5月分以降は黒字が急増しています。
但し内訳では、輸出6月は5月比▼1.3%減少、輸入は同▼7.3%減少になっているので、中国側からみても貿易量は減っています。
尚、米国の上記の経済指標が同日23時(東京時間)に発表されます。
(8月2日14:00、1ドル=107円07銭)
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