ドル円、109円手前で伸び悩む展開。合意なき離脱リスクでポンド売り・ユーロ買いが活発化(7/30朝)

重要イベントを前に手控えムードも根強く、結局108.70台まで押し戻されてのクローズとなっております。

ドル円、109円手前で伸び悩む展開。合意なき離脱リスクでポンド売り・ユーロ買いが活発化(7/30朝)

海外時間の為替概況

29日の海外市場でドル円は続伸。ポジション調整主導で一時108.43まで下げ幅を広げるも、一目均衡表雲下限にサポートされると、欧州勢参入後に再び反発。月末・FOMCでの大幅利下げ(50bp)観測が後退する中、NY時間には、約2週間ぶりの高値となる108.90まで上伸する展開となりました。もっとも、109円手前では戻り売り意欲も根強く、引けにかけては再び反落。日銀金融政策決定会合(7/30)や、米FOMC(8/1)など重要イベントを前に手控えムードも根強く、結局108.70台まで押し戻されてのクローズとなっております。

一方、ユーロドルは下落後に急反発。次回ECB(9/12)での追加緩和観測を背景に、一時1.1113まで軟化するも、心理的節目1.11を前に押し目買いが広がると、NY時間にかけて急伸する展開となりました。背景には、離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏の英首相就任で「合意なき離脱」リスクが高まり、対ポンドでユーロ買いが強まったこと等が挙げられます(ユーロポンドは2017年9月以来の高値を更新)。NY時間にかけて1.1151まで上昇した後、1.1145付近でのクローズとなっております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、先週後半にかけて一目均衡表「雲」下限の突破に成功し、約2ヶ月ぶりに「雲の中」へ突入しました。昨日アジア時間にドル安・円高が進行した局面でも「雲下限」に確りサポートされるなど、テクニカル的に見て、「下落」から「中立」へのトレンド転換が意識されます。とはいえ、本日の日銀金融政策決定会合を皮切りに、今週は米中通商協議や、米FOMC、米ISM製造業景気指数、米雇用統計などの重要イベントが目白押しであり、ここから先はファンダメンタルズ主導の展開が見込まれます。

本日開催される日銀金融政策決定会合は、@展望レポート(経済・物価情勢の展望)で「物価見通し」を引き下げるに留め、A追加緩和などの具体的な措置は見送られると予想されます(=副作用を警戒して追加緩和に踏み込めない)。緩和カードの乏しさが浮き彫りとなることで、ドル円には幾分下押し圧力が加わる可能性があり注意が必要です。とはいえ、重要イベントを前に様子見ムードも根強く、下値余地も限られそうです。108円台半ばから後半でのレンジ相場を予想いたします。(予想レンジ:108.40ー109.00)

海外時間の為替概況

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る