ブレイナードFRB理事ペンシルバニア講演要旨(2019年7月11日開催)

11日FRBのブレイナード理事がペンシルバニアで講演を行っています。

ブレイナードFRB理事ペンシルバニア講演要旨(2019年7月11日開催)

ブレイナードFRB理事ペンシルバニア講演要旨

11日FRBのブレイナード理事がペンシルバニアで講演を行っています。彼女はFOMCメンバーの中で今年の投票権(メンバーは下記)をもっており、今回は緩和方向の内容になっています。


(講演要旨)
皆様方からの意見等を聞く前に、米国経済に関する私の見通しをお話ししようと思います。最近の経済指標を見ると、経済は底固く伸びていることを示唆しています。消費支出は、強い労働市場や継続する強い信頼感に支えられ、強固です。先週の強い雇用は改めて健全なペースで雇用が拡大していることを示しています。非農業部門雇用者数は過去3ヶ月の平均で17万人増加しました。これは新規労働力を提供するには十分以上となっています。失業率は約50年振りの低い水準であり、賃金は緩やかに伸びています。主要年齢の労働者の割合は危機以前の高値近くの水準になっており、失業保険申請は歴史的に低い水準になっています。更に、金融状況は継続的な雇用や生産の伸びを支えています。

対照的に、企業の資本支出は活気が無くなっており、企業センチメントは弱くなっています。最近のG20サミットで、貿易に関する議論について建設的なトーンに変えようとする動きがありました。しかし、企業センチメントや投資計画は貿易や世界経済の成長にまつわる不確実性に敏感となっているようです。財政政策もまた不確実性の1要素です。これは債務上限問題や必要とされる連邦予算の問題を解決されねばなりません。

過去1年に亘り、インフレはFRBが目標とする2%を下回っています。そしてこの事態はここ数年、頻繁に起こっています。一方で、経済がインフレを上げることなく成長を続けることは、我々にとって困難な挑戦を突き付けることになりかねません。目標以下の低いインフレは、FRBが経済をマイナス方向から緩和するために、FFレートを下げる余地を狭めてきています。そしてこのことが人々の将来のインフレ期待を下げ、結果として、我々のインフレ目標と現実とのギャップを増加させることになります。事実、より長期のインフレ期待を示す指標は最近下がってきています。

あらゆるピースを一緒にすると、今年の経済はここまで良く機能してきています。これは自信に満ちた消費や強い雇用によるものです。年初の変動により、金融市場は成長を下支えし、結果、借入金利は低くなり株価は高値になっています。表向き先行きは堅調ですが、下方修正リスクが経済活動に重石となっています。インフレが緩やかになった時、下方修正リスクを見ると、リスク管理の基本原則によれば、予想される金融政策の道のりは緩和方向の議論になります。勿論、政策の実戦的道のりに関する私の判断は、指標とリスクの進み具合をみて、影響を受けることになります。
(以下略)(上記出所:FRB HP)

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

FRB投票権メンバー一覧と最近の主な発言。○印は緩和を支持する可能性があったもの

パウエル議長(○)
ジョン・ウィリアムズ:「FRBは金利調整の準備が必要」
マイケル・ボウマン
ラエル・ブレイナード(○)
リチャード・クラリダ:「成長維持のため適切に行動」
チャールズ・エバンス
エスサー・ジョージ
ランダル・クォールズ
エリック・ローゼングレン
ジェームス・ブラード(○):6月FOMC段階で既に25ベーシス利下げ派。

尚、ドル円は昨日108円10銭サポートをザラバで割りましたが、終値で引き戻されており、まだ108円台のレンジで推移する形になっています。
下値は108円10銭と107円70銭〜80銭にサポートあり、上値は108円60銭と108円90銭の抵抗線が効いています。106円10銭〜108円90銭のドル安トレンドは変わっていません。従いまして、レンジ下限方向に行くには108円未満の終値、ドル高方向には109円台乗せの終値が求められます。
(2019年7月12日 14:45、1ユーロ=1.1274ドル、1ドル=108円31銭)

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