米6月雇用統計の指標予想(19/7/5)

日本時間2019年7月5日21時30分に発表される予定です。

米6月雇用統計の指標予想(19/7/5)

米6月雇用統計の指標予想

米6月雇用統計の指標予想

(今回発表予想)7月5日9時現在

本日米失業率関連の指標が発表されます。今回の予想値は上記の様になっています。

米6月雇用統計の指標予想 2枚目の画像

失業率…
5月の失業率は予想(3.6%)通りになりました。今回も横這いの3.6%予想になっています。既に49年振りの低水準ですので、ここからの改善はあまり期待できないところまで来ています。レンジは3.5〜3.7%ですので、この範囲であれば織り込済みと思われます。
もし大きく改善した場合には、市場の利下げ予想にも影響してきます。米株価が利下げ材料で買われているので、好数値を好感して株買いになるか、利下げ見通しに翳りがでて株価が売られるか注目されます。
チャートを見てもオレンジの米国は4%未満で横這い様相です。また、7月1日(月)にユーロ圏5月失業率も発表され予想値7.6%⇒7.5%と改善しました。先進国の雇用環境は良い状態を保っているようです。
(黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています)

非農業部門雇用者数(NFP)…
5月のNFP(6月7日発表)は予想17.5万人に対し、結果は7.5万人になり、予想を大きく下回りました。レンジも8〜22.8万人でしたので、下限を割り込む悪化でした。
10年債金利は前日終値2.12%が2.08%まで下がり、NYダウは前日比263ドル上げて終わっています。6月は16.0万人増の予想、レンジは10.0万人〜22.0万人となっています。
また、週央に発表されたADP社民間雇用者数は14万人予想⇒結果10.2万人となり、前月の2.7万人⇒4.1万人の上方修正を加味すると実質11.6万人で、ここ2ヶ月は低調な数値になっています。
このためNFPも16万人よりは下がるかもしれません。

米6月雇用統計の指標予想 3枚目の画像

青:NFP、オレンジ:ADP社となっています。

今回もADPとNFPの比較をしてみます。チャートは当月から1年間遡った数値を示しています。概ね各月の傾向は同じですが、過去2年間に亘りほぼADP>NFPで、ここ1年間はほぼ同じ程度の伸びを辿っています。ADP社は2018年7月〜2019年6月までで231.0万人、NFPの2018年7月〜5月までは206.7万人で、過去1年間の平均誤差が17.1万人ですので、ADP社からこの人数を差し引くと213.9万人となり、NFPの11ヶ月分が206.7万人ですので、6月は7.2万人が推計されます。またここ3ヶ月の誤差は10万〜11万人ですので、ここから勘案するとNFPの1年分は220〜221万人になり、6月分は13.3〜14.3万人になります。ADP社が予想以下でしたので、NFPはそれを勘案して、7.2万人〜14.3万人が推計されます。

平均時給…
5月の予想は+0.3%で、結果は+0.2%となり、ここ2ヶ月間は同じ結果になっています。6月予想も再び+0.3%になっています。米国消費に影響を与える数値なので、大きく振れると金利に影響を与えそうです。

ドル円相場ですが、東京時間の午後になっても10銭程度の値動きに留まっており雇用統計待ちの様相になっています。
現在は106円60銭〜108円50銭のドル安トレンドラインを形成しており、上限を越えた場合には、来週以降ドルは一段高トライで、売り場探しになります。抵抗線としては108円80銭、109円20銭〜30銭にあります。下値は107円50銭に軽いサポートありますが、107円20銭、106円60銭〜80銭が強くなっています。
(2019年7月5日13:00、1ドル=107円86銭、1ユーロ=1.1283ドル)

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