「米独立記念日」でもあり、ドル円も基本はレンジ取引(7/4)

4日の東京市場は、レンジ取引。107円後半におけるほぼ横ばい推移で、方向性はうかがえなかった。

「米独立記念日」でもあり、ドル円も基本はレンジ取引(7/4)

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4日の東京市場は、レンジ取引。107円後半におけるほぼ横ばい推移で、方向性はうかがえなかった。

ドル円は107.75円前後で寄り付いたものの、NYが「米独立記念日」にあたることも影響してか、積極的な売買は手控えムード。そのため、終日を通した値幅も107.70-85円といった15ポイント程度、ほぼ横ばい推移にとどまっていた。16時時点では、107.75-80円で推移、欧米時間を迎えている。
なお、動きの鈍いのはドル円だけでなく、ほぼすべての主要通貨ペアが小動き。そうしたなか、トルコリラ円はわずかに動意を見せ、一時週初高値でもある直近の戻り高値に迫るも抜け切ることはできなかった。

一方、材料的に注視されていたものは、再び「米貿易問題」について。
クドロー米NEC委員長から「米中通商交渉継続へ数週間中に直接協議」との発言が聞かれたほか、ロイターは「米政権、来週に米中通商代表者の電話会談開催で調整」と指摘。米中協議の再開が確実視されるなか、トランプ米大統領から「中国や欧州は為替操縦ゲームを派手に楽しんでおり、我々も『対抗』すべき」とのコメントがあり、一部で思惑を呼んでいた。
そのほか単発モノとして、安倍首相「今後10年間は消費増税が必要ない」、北朝鮮国連代表部「『各国に労働者送還要求』で米を非難」、イラン大統領「兵器級に近いウラン濃縮も」、韓国副首相「日本の輸出規制は『明白な経済報復』」−−とする発言や報道が観測されている。

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今月1日の108円半ばを目先高値に、1円程度下落するも下値も堅い。結局、過去1週間ほど107.50-108.50円というレンジ相場の様相を呈するなか、目先に限れば「米独立記念日」を意識してか、さらに形成レンジが狭まっている。時間足など短期チャートをみると、昨日以降は107.50-90円ほどの値動きにとどまっている。まずは、目先の40ポイントレンジ、次いで前段で指摘した1円レンジをめぐる攻防に要注意だ。

材料的に見た場合、「北朝鮮情勢」や「イラン情勢」のほか「米貿易問題」、「米利下げ観測」など継続案件は依然として多いが、本日に限れば「米独立記念日」となることもあり、基本は小康か。しかしながら、たとえば米CNNでは「トランプ氏の独立記念日行事、軍高官が政治色を懸念」と報じたうえで、「すでに米大統領への再選に向けた選挙運動を始めているトランプ氏が慣例を破って演説する」と指摘している。原則としては、様子見気分の強い展開が見込まれるものの「薄商いが故の荒れ相場」、トランプ発言内容次第では波乱を否定出来ないかもしれない。

テクニカルに見た場合、昨日来の107.50-90円という小レンジをめぐる攻防にまずは注視。ただ、それを抜けても107.50-108.50円といった次のレンジが控えており、そのなかにはとどまるとの見方が有力だ。
ちなみに、107.50-108.50円の1円レンジを下放れた場合には106.78円がターゲットとなる反面、上抜けるようだと108.80円あるいは109円レベルが視界内に。

一方、材料的に見た場合、本日が「米独立記念日」にあたることもあり、経済指標の発表など米国発で目立った要因は見当たらない。米株と米債市場の休場もあり、やや動きにくい雰囲気だ。
ただ、先でも指摘した記念行事におけるトランプ氏演説を警戒する声もある。自身のスローガンである「アメリカ・ファースト」にかこつけて、米中協議などへの言及があれば相場の波乱要因に。

そんな本日欧米時間のドル円予想レンジは、107.50-108.20円。ドル高・円安方向は、107.90-95円が最初の抵抗で、超えると移動平均の25日線が位置する108.05円レベルが次のターゲットに。
対するドル安・円高方向は、昨日記録した107円半ばの攻防にまずは注視。いまだ底堅いイメージながら、しっかり割り込めば107円割れが視界内に捉えられそうだ。

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