シカゴポジション(CME)183
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月11日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、ショートを4,300枚減らし、16,100枚になりました。それより前の2週間で約10,000枚のショートを増加させていましたが、さすがにポジション調整をしてきました。内訳はロング400枚減少、ショート4,700枚の減少ですので完全にショートカバーだけになっています。
為替をチャートで見ると、下抜けた赤いNZドル安トレンドラインの下限に、戻る素振りを見せていましたが、先週は再度反落しています。シカゴの買戻しを上回る他の市場参加者がNZドルを売ったことになります。
実際のNZドル米ドル相場は、5月23日底値0.6482米ドルから約200ピップスNZドルの買戻しをしましたが、金曜日に大きく売られて0.6488米ドルのダブルボトムを付け、現在は0.65米ドルで推移しています。今週3回目のトライがあると思いますが、もし0.6460米ドル以下でNY市場が終わると、トリプルボトム抜けになり、昨年10月底値0.6420〜25、更に2016年1月底値0.6350米ドルが視野に入ってきます。そしてここを維持できないと2015年の底値0.62米ドル、2009年の歴史的底値0.4980米ドルまでの下値を想定する場面が出てくる可能性あります。シカゴがそこまでショートポジションを維持乃至積み上げるか注目されます。
上値は0.6550〜60米ドルに比較的強い抵抗線があり、ここを抜いて終わると、直近高値だった0.6680米ドル方向が見えてきます。ここまで行けば、チャートのNZドル安トレンドの下限ラインを越えることができます。
(1NZドル=0.6508米ドル、6月17日13:40現在)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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