ドル円は2週続けての小動き、米FOMCを注視(週報6月第3週)

先週のドル円は、レンジ取引。108円半ばを挟んだ一進一退で、明確な方向性も乏しかった。

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ドル円は2週続けての小動き、米FOMCを注視(週報6月第3週)

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先週のドル円は、レンジ取引。108円半ばを挟んだ一進一退で、明確な方向性も乏しかった。

前週末に、日米財務相会談が実施されたものの、「為替条項は議論されず」。また、トランプ米大統領から急転直下の「メキシコ関税見送り表明」が聞かれるなか、週明けの為替市場がオープンした。上記2つのニュースを好感したドル円は、前週末のNYクローズより20-30ポイント高い108.45円で寄り付いている。
しかし「米貿易摩擦」を中心に、材料が少なくないが、ドル円の値動きは結果として冴えず。週間を通して108.15-80円、1円にも満たないレンジ取引で推移した。週末NYは、週初の寄り付きレベルに近い108円半ばで取引を終え、越週している。
なお、仮想通貨(暗号資産)ビットコインは、荒っぽい値動きが依然として続く。週初10日の7600ドル前後を安値に上下動を経つつ、週末には8200ドル台へ。また、土日となる15-16日にさらに続伸すると、一時9200ドル台へと急騰し、週明けの取引に臨んでいる。

一方、週間を通して注目された材料は、継続案件の「米貿易問題」と、突然台頭した「タンカー攻撃問題」について。
前者は、前週末に閉幕したG20財務相会合の共同声明で「貿易摩擦にさらなる行動を」などと釘を刺されたにもかかわらず、米中情勢に大きな変化はみられず。たとえば、週末にかけて米NEC委員長から「貿易戦争は米国より中国に痛手」との発言が聞かれている。
対して後者は、関係がこじれている米国とイランの関係回復を目的に、「安倍首相とイラン大統領・最高指導者が会談実施するも、イランは態度を変えず」。そうしたなか、13日夕方に「日本のタンカーが攻撃された」との報道が伝えられたうえ、米国務長官が「タンカー攻撃はイランの仕業と判断」と発言したことで騒動が一時拡大した。
そのほか単発モノとして、「メイ英首相、与党党首の辞表提出」、トランプ米大統領「北朝鮮委員長から再び『暖かい』書簡を受け取った」、同「ユーロは対ドルで下落誘導されている」、「英与党党首選、初回投票はジョンソン前外相がトップ」、FNN「日中首脳会談、6月27日実施で調整」−−などといった発言やニュースが報じられていた。

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ドル円は2週続けての小動き。実際、先々週は週間を通して80ポイントの値幅だったのに対し、先週は65ポイント幅とさらにレンジが縮小した。季節的な要因を踏まえれば少し早めの「夏枯れ」であるのかもしれない。次の材料をにらみつつ方向性を探る動き、つまりは108円台を中心としたレンジ取引がいましばらく続く可能性も否定出来ない。

材料的に見た場合、「北朝鮮」や「イラン」などのほか「英国情勢」、「米貿易問題」、「米利下げ観測」、「タンカー攻撃」−−など注目要因は少なくない。そうしたなか、今週は週の半ばに米FOMCが予定されている。今回の会合で利下げを断行することは予想しにくいが、今後に複数回の利下げを示唆した内容などとなった場合には、ドル売りが進行するとの見方が有力だ。ただ、若干気掛かりなのはここ最近の、市場の反応の鈍さ。先でも取り上げた先週の「タンカー攻撃」攻撃報道でも、わずか20-30ポイントの変動にとどまったのは、一昔前の相場ならありえないことだろう。よほどの材料が出ないかぎり、膠着相場が続くとの指摘も聞かれている。

テクニカルに見た場合、2週続けての小動きで、チャートを見ると6月以降は1円レンジ(107.80-108.80円)にとどまっていることがうかがえる。もちろん、明確な方向性は乏しい状況と言わざるを得ず、今週も引き続き形成している1円レンジからの脱却を目指す。
ちなみに、上放れた際には、週の初めには109.10-15円に位置し、週末には108円台に落ち込んでくる移動平均の25日線が最初のターゲットで、抜ければ4月高値112.40円を起点とした下げ幅のフィボナッチ38.2%戻しに当たる109.55円レベルなどが意識されそうだ。対する下方向は、まず107.25-30円。そのレベルを下抜けると106円台突入も。

一方、材料的に見た場合、6月のNY連銀製造業景況指数や同フィラデルフィア連銀景況指数といった米経済指標が発表される予定となっている。ここ最近発表される米経済指標は悪いものが目に付くが、先週末にかけて発表されたコアの小売売上高や鉱工業生産は改善し、打たれ強さの一端をのぞかせていた。FOMCにおける金利先行き判断になるものだけに、引き続き関心が高い。
そのほか、いわゆる米国ファクター以外では、「第2回」以降の投票が実施される「英与党・保守党の党首選」が気掛かり。初回投票はジョンソン前外相がトップだったが、果たしてサプライズはあるのだろうか。

そんな今週のドル円予想レンジは、107.50-109.50円。ドル高・円安については、先週のドル高値108.60円レベルが最初の抵抗で、抜けても108.80円や109円、109円半ばなど上方向に抵抗は少なくない。
対するドル安・円高方向は、先週のドル安値108.15円レベルが、なかなか強いサポートとして意識されている。割り込んでも、107.80円レベルではかなり底堅そうだ。

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