ドル円、冴えない米中経済指標で下落するも自動車輸入関税延期で急反発(5/16朝)

15日の海外市場でドル円は下落後に急反発。

ドル円、冴えない米中経済指標で下落するも自動車輸入関税延期で急反発(5/16朝)

ドル円、冴えない米中経済指標で下落するも自動車輸入関税延期で急反発

海外時間の為替概況

15日の海外市場でドル円は下落後に急反発。アジア時間に発表された中国の4月小売売上高(結果7.2%、予想8.6%)、同4月鉱工業生産(結果5.4%、予想6.5%)が共に冴えない結果となると、「米中貿易摩擦の激化→中国の景気下振れ懸念→対中依存度の高い国々の景気下振れ懸念→グローバルな株安→グローバルな金融緩和観測」への連想から、ドル円は上値を切り下げる展開となりました。海外勢参入後も、冴えない米4月小売売上高(結果▲0.2%、予想0.2%)や、米4月鉱工業生産(結果▲0.5%、予想0.0%)が重石となる中、ドル円は一時109.16まで下落する場面も見られました。

しかし、同水準では押し目買い意欲も根強く、下げ渋ると、ムニューシン米財務長官による「中国との貿易関係改善に向けて真剣に協議中」との発言や、「トランプ米大統領は自動車輸入に対する関税発動期限(5/18)を6ヶ月間延期する計画」との報道が支援材料となり、NY時間午後にかけて109.69まで急伸する荒々しい展開となりました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、結局109.60前後でクローズしております。

昨日のユーロドル相場は下落後に急反発。中国の主要経済統計が軒並み市場予想を下回ったことで、「米中貿易摩擦の激化→中国の景気先行き不安→対中輸出の割合が多いユーロ圏経済の下振れリスク」への連想から、ユーロドルは上値重く推移しました。欧州勢参入後には、一時1.1178まで下げ幅を広げるなど、約1週間ぶりに安値を更新しております。しかし、同水準で下げ渋ると、冴えない米4月小売売上高や米4月鉱工業生産を反映したドル売りがサポートとなり、1.1224まで急伸する展開となりました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、結局1.12台を維持してのクローズとなっております。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、5/13に記録した安値109.02をボトムに切り返しましたが、上値は重たい印象です。トランプ米大統領やムニューシン米財務長官による楽観的な発言が相次いでも尚、110円台の回復に至っておりません。テクニカル的に見れば、強い売りシグナルを表す三役逆転(日足)や、強い下落トレンドを示唆するバンドウォーク(ボリンジャーバンド下限に沿って下落)が継続するなど、米中貿易摩擦に端を発したドル安・円高トレンドは継続中と整理できます。米中貿易交渉が正式に前進しない限り、@心理的節目110.00や、A一目均衡表雲下限(110.30)、B一目均衡表転換線(110.35)などの突破は難しそうです。もっとも、昨日もそうでしたが、ドル円はこの3日間(5/13安値109.02→5/14安値109.14→5/15安値109.16)、下値を固めつつあり、安値圏での突っ込み売りもやや危険な状況となってきました。米中貿易摩擦を巡るヘッドラインや為替報告書、朝鮮半島及び中東を巡る地政学的リスクなど不確実要素はくすぶるものの、本日はやや方向感を見出し辛い時間帯が続くと予想いたします。

ドル円、冴えない米中経済指標で下落するも自動車輸入関税延期で急反発

ドル円日足

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