日経平均もサポート下抜け
トランプ大統領がtwitterで対中制裁関税を本日10日から25%に引き上げるという発言以降、株式市場はリスクオフで大幅安となり、それが為替市場の、特に円相場の円高につながっています。昨日から中国副首相が米国入りし協議を続けていますが、これであっさり合意になるほど米中間の溝は浅くないように思えます。
これで合意できるようであれば、これまでもっと早い段階で合意していたでしょうし、道筋は見えてもそのゴールに辿り着けるところまでは今日中には決まらないと、おそらく多くの市場参加者が考えていることでしょう。ドル円は既に6日の下抜けで年初からのサポートラインを割り込みましたが、日経平均も同様に週明けとともに昨年12月安値からのサポートラインを下回っています。
今後のドル円の方向を考える際にも日経平均の動きを見ておくことで、それぞれの市場の立ち位置を判断しやすくなりますので、今回は日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。東京が10連休となったこともありますので、その間もFX同様に取引が継続されていたシカゴの日経先物(23時間取引、FXより1時間遅く始まるだけで、FXと比較する際には都合がよい)チャートを見ることとします。
12月安値からの平行上昇チャンネルを週初6日に下抜けています。日経平均の現物指数はそれが若干遅れて8日に起きているだけで、基本的に同一の形状です。こうして見ると、昨日の安値は12月安値と5月高値の38.2%押しで止まっていて、ドル円同様に昨日目先のターゲットを達成しています。
先ほど関税発動の速報が入ってきました。
これで、少なくとも半値押しにあたる20703水準(現物では本日前場の水準から500〜600円低い水準に相当)は見に行きそうです。テクニカルには既に上昇トレンドが終わっているという動きが株価でも円相場でも表れている点には引き続き注意が必要そうです。
オーダー/ポジション状況
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