ドル円見通し 4月17日の高値更新から伸びず、112円挟んでの膠着状態なお続く(4/19)

18日夕刻には111.76円まで下げて16日安値111.83円を割り込んだ。

ドル円見通し 4月17日の高値更新から伸びず、112円挟んでの膠着状態なお続く(4/19)

【概況】

4月17日午前の上昇で112.16円を付けて4月13日高値112.09円及び3月5日高値112.12円を上抜き、1月3日暴落以降の高値を更新した。高値更新による一段高入りからさらに円安ドル高が進んでもよいチャート姿となったがその後は伸びず、18日夕刻には111.76円まで下げて16日安値111.83円を割り込んだ。
17日に高値をわずかに更新してから13日以降の安値も割り込んだことにより、現状は高値更新からの一段高入りへ一挙に進めずに膠着状態を継続している状況にある。先週末13日高値112.09円を起点として高値ラインがやや切り上がり、安値ラインも切り下がるレンジ拡張型の逆三角持ち合いの形成へと姿が変化したと思われる。
19日は欧米、オセアニア市場が休場となり、22日は欧州、オセアニア市場が連休となる。連休前に積極的なポジション取りが行われなかったことでドル円も高値試しへ動けなかったということだろう。月末には日米財務相会合や首脳会談、GWの大型連休、その途中には米雇用統計もあるため、イースター明けもあまり仕掛けたくないという市場心理のブレーキがかかりやすい状況が続くかもしれない。

【ユーロ安】

4月18日夕刻にユーロが急落、1.1250ドルを割り込み、4月2日深夜安値1.1182ドルから12日深夜高値1.1323ドルまで続いた上昇トレンドから転落した印象だ。既にこの間の上昇幅の半値以上を削っており、今年の3月7日安値1.1176ドルに対する余裕も乏しくなっている。3月7日安値の後は4月2日深夜安値で底割れを回避して戻していたわけだが、3月7日安値を割り込む場合は1月10日高値からの下落継続感が高まると思われるが、ユーロ安ドル高の一方でユーロ安円高がクロス円全般での円高感を増長させる可能性もあると注意される。
18日夕に発表されたドイツの4月製造業PMIは44.5となり、3月の44.1からはわずかに上昇したが予想の45を下回って50割れの状況が続いた。また欧州の4月総合PMIも51.3で予想の51.8を下回り、前月の51.6から低下して3か月振りの低水準となるなど欧州景況感の悪化傾向が続いている。

【米小売・雇用は堅調、景況感はやや鈍化】

3月の米小売売上高は前月比1.6%増で予想の0.9%及び前月のマイナス0.2%を上回った。自動車関連を除くコアも1.2%となり予想の0.7%及び前月の0.2%を上回った。
週間失業保険申請件数は19.2万件となり市場予想の20.5万件及び前週の19.7万件を下回る良好さだった。4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は8.5となり予想の10.4及び前月の13.7を下回り、マークイットの4月総合PMIも52.8で前月の54.6を下回った。コンファレンスボードの3月景気先行指数は前月比0.4%上昇で予想と一致、2月の0.1%からは改善している。
4月19日は米国市場休場だが為替は通常通りで、3月の住宅着工件数及び許可件数の発表がある。

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

概ね3日から5日周期の短期的な高値・安値形成サイクルでは、4月13日未明高値を前回のサイクルトップ、16日午後安値を同サイクルボトムとし、17日午前の高値更新から新たな強気サイクル入りとなった。しかしその後は新たな高値更新へ進めずに18日夕刻には16日安値を割り込んだ。直前のサイクルボトムを割り込んだために新たな弱気サイクル入りと仮定して19日午後から23日午後にかけての間への下落を想定するが、高値更新後の安値切り下げによるレンジ拡張型の逆三角持ち合いと思われるので、サイクルの周期が短縮して次の強気サイクル入りとなる可能性もある。このため17日午前高値超えからは新たな強気サイクル入りとして22日から24日にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では112円を挟んだ膠着状態のために実線が遅行スパン及び先行スパンと交錯を繰り返して方向感に乏しい。このため17日午前高値超えからは上昇再開として遅行スパン好転中の高値試し優先とし、18日午後安値割れからは遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は13日から17日への高値更新時に指数のピークが切り下がる弱気逆行となった。16日から18日午後への安値更新に対しては指数のボトムも切り下がっているので強気逆行は見られない。65ポイント超えへ戻せば上昇再開感が強まるが、越えないうちは50ポイント割れからの下げ再開注意とする。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、4月18日午後安値111.76円を下値支持線、17日午前高値112.16円を上値抵抗線とみておく。
(2)17日高値を超えないうちは一段安余地ありとし、18日安値割れからは111.50円前後への下落を想定する。ただし欧米祝日のために動きは鈍いと思われるのでサプライズ的な材料が伴わない場合は下値も限定的と思われる。逆に薄商いの中で急落商状が発生する場合は思わぬ下値示現もあり得ると注意する。また111.75円以下で終了なら週明けも安値を試しやすいとみる。
(3)17日高値超えからは112.20円台後半試しを想定する。111.25円以上はレンジ拡張型持ち合いの抵抗線抵触で売られやすいとみるが、材料を伴って112.25円を超える場合は112円台中盤へ上値目途を引き上げる。また112円以上で終了なら週明けは高値を試しやすいとみる。

【当面の主な予定】

4/19(金)
聖金曜日
休 場 米国(外為通常取引、債券、株式、商品休場)
休 場
英国、カナダ、ドイツ、フランス、スイス、ベルギー、イタリア、スペイン、オランダ、ノルウェー、ギリシャ、ハンガリー、香港、シンガポール、インドネシア、フィリピン、インド、オーストラリア、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、メキシコ、コロンビア、南アフリカ

21:30 (米) 3月 住宅着工件数・年率換算件数 (2月 116.2万件、予想 123.0万件)
21:30 (米) 3月 建設許可件数・年率換算件数 (2月 129.6万件、予想 130.0万件)

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