ドル円 再びドル高リスク高まる、112円台乗せも(4/12夕)

12日の東京市場は、ドルが小高い。値幅は限定的だったが、終盤にかけて直近の戻り高値を更新するなどドルの強さが目についた。

ドル円 再びドル高リスク高まる、112円台乗せも(4/12夕)

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12日の東京市場は、ドルが小高い。値幅は限定的だったが、終盤にかけて直近の戻り高値を更新するなどドルの強さが目についた。

ドル/円は111.65円前後で寄り付いたのち、しばらくは揉み合い。111.55-70円といったレンジ取引となったが、上限を超えると代替わり。夕方にかけては直近の戻り高値を更新する111.85円レベルまで続伸している。日経平均株価が終値ベースで159円高となったことなどもリスク志向に繋がっていたもよう。16時時点では、そのまま日中のドル高値圏である111.80-85円で推移、欧米時間を迎えていた。
なお、本日はユーロ相場などもなかなか大きな変動を記録しているが、やはり荒っぽいのは仮想通貨。ビットコインは昨日高値5300ドル後半からの下げが止まらず、ついには4900ドル割れへ。ただ、さすがに買い戻され、一時5000ドル台まで小戻す局面もあったようだ。

一方、材料的に注視されていたものは、「米貿易問題」について。
開催されているG20財務相・中銀総裁会議に参加した黒田日銀総裁から「保護主義的な動きは米中にとってプラスにならない」との発言が聞かれるなか、米紙WSJ「米中貿易協議、クラウド規制緩和を中国が提案」との報道も観測されていた。対して、日米については米農務長官が「農産品の先行合意望む」とコメントしたことに続き、茂木再生相は「物品の対象分野を決めることから開始」と発言している。
そのほか単発モノとして、「メイ英首相、『早期のEU離脱が重要』と議会で訴え」、聯合ニュース「北朝鮮、金正恩氏を国務委員長に再推戴」、「米韓首脳が会談、トランプ氏は冒頭に『3回目の米朝会談はありうる』と発言」−−などの報道もあったとされ、思惑を呼んでいた。

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先週末に記録した111.82円を直近高値に、一時は約1円の下押しが入っていた展開。さすがに上値トライは仕切り直しとなった感が強かったものの、昨日の欧米タイムに下げ幅の多くを取り戻すと、本日東京に続伸し、111.82円の先週末高値を更新してきた。つまり「行って来い」の動きから、再びドルの上値展望が広がったようで、112円あるいは年初来高値である112.13円も視界内に捉えられている。ドルの続伸には注意を払いたい。
材料的に見た場合、G20財務相・中銀総裁会議が開催されるなか、引き続き「米貿易ファクター」が依然として波乱要因に。実際、前述したように参加者のひとり、黒田日銀総裁からは関連発言も聞かれていた。本日も参加者などによる発言には要注意だ。一方、「英国情勢」には一服感が漂うものの、それを除いてもトルコやウクライナなどを含めて欧州への懸念材料は決して少なくなく、引き続き油断は禁物かもしれない。

テクニカルに見た場合、上値トライを失敗した感がうかがえたものの、予想に反して再びドルは直近高値を更新する展開となっている。ドル高進行により、112円や112.13円の年初来高値が視界内に捉えられてきた感もあるが、さほど強いドルの上昇リスクは感じられない。
そのひとつの理由は、昨日レポートした「ドル/円の日足チャートは、3月安値109.70円を中心に、左右対称形(シンメトリー)を形作っているようにみえる」−−こと。仮にその見方が正しいとすれば、いま一度112円近くまでドルは戻すものの、その後反落する危険性がある。

一方、材料的に見た場合、4月のミシガン大消費者信頼感指数など幾つかの米経済指標が発表されるほか、JPモルガン・チェースなど大手米金融機関の決算発表がいよいよ始まる見込みだ。
そのほか、「G20財務相・中銀総裁会議」や、14日までの予定とされる「IMF・世銀の春季総会」といった重要国際会議も気掛かりだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.30-112.20円。ドル高・円安方向は、直近高値111.82円を超えたことで、112円台乗せが現実味を増してきた。年初来高値112.13円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、すでに111.60円レベルからビッドが観測されており、そのスグ下の111円半ばには移動平均の200日線が位置している。まずは、同レベルの攻防に注視。ただ、割り込んでも底堅く、基本的には111円台で下げ止まりそうだ。(了)

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ドル円日足

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