ドル円200日線下回る、上値トライは仕切り直しか(4/8夕)

週明け8日の東京市場は、ドルが小安い。調整の動きなどから、先週上抜けてきた111円半ばを再び割り込んでの推移となっている。

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ドル円200日線下回る、上値トライは仕切り直しか(4/8夕)

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週明け8日の東京市場は、ドルが小安い。調整の動きなどから、先週上抜けてきた111円半ばを再び割り込んでの推移となっている。

先週末にかけて実施された「米中通商協議」は、進展こそあったとされるが、結局合意には至らず。実際、米ホワイトハウスからは「かなりの作業が残っている」との発表が観測されている。そうしたなか、寄り付いた週明けのドル/円は、わずかにドル安・円高ながら、先週末NYクローズと大差なし。111.60-65円でオープンしたのち、111円半ばを割り込み、一時111.35円レベルまで下落。16時時点では、やや小戻した111.40-45円で推移、欧米時間を迎えていた。
なお、為替市場は総じて静かな動意をたどる反面、仮想通貨は本日も荒れ模様。ビットコインは早朝の5100ドル台から5300ドル前後まで値を上げたものの続かず、5200ドル前半へと押し戻されている。

一方、材料的に注視されていたものは、「英国情勢」と「米中通商協議」について。
前者は、週末に「英労働党、メイ首相に離脱案の変更提示を要求」、独紙「オーストリア首相、EU離脱で英への譲歩に難色示す」、「オランダ首相、『離脱再延期の承認』は英首相書簡では不十分」−−といった引き続き厳しい報道や発言が相次ぐなか、英政府は「メイ氏、膠着が続けば『離脱できなくなる』と警告」と発表、一部で思惑を呼んでいた。
対して後者は、先週末にかけて実施された「2国間協議」について、先でも指摘したように結局合意に至らず、期待外れの結果に。それを受けてブルームバーグは「NEC委員長、米中通商協議は8日以降も継続と発言」と報じていた。ただ、中国サイドは国営テレビが「米中通商協議で新たな進展」などと、やや前向きな報道をしていたようだ。

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先週末にかけて苦労して上抜けてきた111円半ばだが、本日の東京タイムに再び割り込む展開となっている。まだ完全に下回ってきたわけではないが、112円あるいは年初来高値の112.13円を視界内に捉えた動きは一旦仕切り直しになった。ただ、ドルの強気派としては111.20円や111円などで下げ止まり、再度ドルの上値を試す展開を見込む向きが多いようだ。
材料的に見た場合、先週実施された「米中閣僚級通商交渉」はある意味予想通り。2月の米朝首脳会談の際に見た光景への既視感がある。事前に、トランプ米大統領などが「順調」をたびたびアピール、実際に一部で確かに進展はあったが、知的財産権を中心にまだまだ課題は多く難航しそうな雰囲気。楽観論一色だったところに、一抹の不安もうかがえ、逆にドルの上値を抑制する一因として捉え始めている向きもジワリと増え始めているようだ。また、それとは別に今週は「英国情勢」がある種のヤマ場を迎える公算が大きく、ユーロやポンドの動きを警戒する声も多い。

テクニカルに見た場合、先週末にかけて移動平均の200日線を上抜けてきたとき、「今度こそドルの上昇は本物」と思ったものの、本日東京の動きを見る限り失敗に終わりそうな気配もうかがえる。ただ、まだ完全に下回ったわけではないだけに、動静には引き続き注意を払いたい。200日線をサポートに、先週高値の111.82円そして112円台回復をたどる可能性もまったくないわけではない。
ただ、逆に200日線がレジスタンスになるようだと、移動平均の25日線が位置する111.20円や111円などを試す動きとなりそうだ。

一方、材料的に見た場合、2月の製造業受注指数や同耐久財受注確報という重要な経済指標が発表される予定となっている。先週末に発表された雇用者数は、注目された非農業部門雇用者数が予想を上回ったものの、賃金の伸びが鈍化するなど好悪入り混じった内容で、単純な評価を下しにくいものだった。今週も引き続き米経済指標への注目度は高く、内容如何では発表前後に乱高下などもありそうだ。
そのほか、10日「EU臨時首脳会議」や、12日「英国離脱延長期限」などの重要イベントをにらんだ欧州情勢にも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.00-111.90円。ドル高・円安方向は、本稿執筆時に下回って推移している200日線(111円半ば)が最初の抵抗。超えた場合には先週高値の111.82円や112円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、移動平均の25日線も位置する111.20円レベルの攻防にまずは注視。割り込むようだと、4月の月間安値である110.80円レベルが意識されそうだ。

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