ドル円見通し 株高ドル高で25日からの揺れ返し上昇続くが、下落6日に対して戻りも6日目(4/2)

4月1日のドル円は序盤に111.18円まで戻し、夜間でいったん111円割れとなる110.82円まで下げる場面もあったが、深夜からは一段高入りして111.44円をつけた。

ドル円見通し 株高ドル高で25日からの揺れ返し上昇続くが、下落6日に対して戻りも6日目(4/2)

【概況】

3月21日未明の米連銀FOMCにおける年内利上げ断念によりドル円は発表直後に凡そ1円幅の急落となり、22日には欧米の景況感悪化による株安も加わって続落となり110円を割り込んだが、3月25日午前に109.72円まで安値を切り下げたあとは揺れ返しの上昇に入った。ユーロドルが3月21日からの下落基調を継続、27日のNZドル急落、アルゼンチンペソの史上最安値更新など新興国通貨安再燃、ポンドも28日から一段安となり、相対的にドルが押し上げられたことでドル円でもドル高感が強まった。また3月25日まで反落していたNYダウが上昇を再開し、29日には上海総合株価指数も大幅上昇して株安不安が後退したことによるリスクオン心理もドル円上昇に寄与した。
4月1日のドル円は序盤に111.18円まで戻し、夜間でいったん111円割れとなる110.82円まで下げる場面もあったが、深夜からは一段高入りして111.44円をつけた。2日早朝も高値圏を維持している。

【株高ドル高進行、米中経済指標良好】

1日は上海総合株が良好だった中国経済指標や米中協議進展期待に大幅続伸して3月7日高値を上抜いて1月4日以降の高値を更新した。NYダウもISM製造業景況指数が強かった事などを手掛かりに329.74ドル高と大幅続伸、28日の91.87ドル高、29日の211.22ドル高から3連騰となった。12月26日からV字反騰してきたが、2月25日高値の後は行き詰まっていたところ、高値を更新してきたため昨年10月3日の史上最高値26951.81ドルを目指す流れに入っている印象だ。
米10年債利回りが0.09%上昇の2.50%となった。先週は株安債券高により2.34%まで低下して3月物TB利回りを下回り、2007年以来となる逆イールド状態に陥ったが、5日間の逆イールド減少を週末に解消、この日も解消状態を維持した。ただ2年債利回りは2.33%でTBの2.385%をまだ下回っている。

中国国家統計局が31日に発表した3月の製造業PMIは50.5となり前月の49.2から上昇。中国財新が1日に発表した3月の製造業PMIも50.8となり50を4カ月ぶりに上回った。
米商務省が発表した2月の小売売上高は前月比で0.2%減少して市場予想の0.3%増を下回ったが、1月は当初発表の0.2%増加から0.7%増に上方修正された。
米サプライ管理協会(ISM)が発表した3月の米製造業景況指数は55.3となり2月の54.2から上昇、市場予想の54.5を上回った。また2月の米建設支出も前月比1.0%増で市場予想の0.2%減を上回った。
一方で欧州経済指標は弱かった。3月のドイツ製造業PMI改定値は44.1となり速報の44.7から下方修正された。3月のユーロ圏消費者物価指数は前年同月比1.4%上昇で前月の1.5%から鈍化している。ユーロドルは1.120ドルを割り込むところまで下げて3月21日以降の安値を更新している。

【3月25日安値では下げ切り感に乏しいか】

3月15日の戻り高値111.90円から3月25日安値109.72円まで6日間の下落で下げ幅は2.18円だった。1月3日から3月5日まで2か月間の上昇で上げ幅も7.30円となってからの下落のため、高値から3円以上の下落規模となっても不思議はないため、3月25日安値ではまだ下げ切り感に至らないのではないかと思う。
3月25日午前から揺れ返しに入り、4月2日未明時点の高値111.44円まで1.72円の上昇幅だが、この揺れ返しの上昇も4月2日で6日目となる。既に半値戻し以上へ進んでいるので111.50円を超えて続伸の場合は3月15日高値試しまで進む可能性があるが、日柄・水準共に揺れ返しの対照的なところに来ているため、戻り一巡から下げに転じる可能性もあるだろう。

【60分足一目均衡表、サイクル分析】

【60分足一目均衡表、サイクル分析】

概ね3日から5日周期の高値・安値形成サイクルでは3月28日午後安値109.99円を直近のサイクルボトムとして上昇期に入った。今回の高値形成期は3月27日高値を基準として4月1日から4月3日にかけての間と想定されるが、既に前回高値から3日半を経過しているのでトップアウト注意期にあると考える。111円台を維持する内は上昇余地ありとするが、4月1日夜安値110.82円割れからは弱気サイクル入りとして4月2日午後から4日夕刻にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では3月28日の上昇で遅行スパンが好転、先行スパンを上抜いたが、その後も両スパン好転を維持している。遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、遅行スパン悪化からは弱気サイクル入りとして安値試し優先へ切り替える。

60分足の相対力指数は1日深夜に70を超え、その後は伸び悩んでいるので50ポイント台を維持する内は上昇余地ありとするが50ポイント割れからは安値試しへ向かいやすくなるとみる。
以上を踏まえて当面のポイントを示す。


(1)当初、111.00円を支持線、111.50円を抵抗線とする。
(2)111円台維持か、一時的に割り込んでも早々に切り返す内は上昇余地ありとし、111.50円超えからは3月15日高値111.90円試しへ向かうとみる。ただし111.50円以上は反落警戒圏に入るとみて直前高値から0.50円以上の下げが発生する場合は弱気転換を疑う。
(3)4月1日夜安値110.82円割れからは下げ再開とし110.50円前後への下落を想定する。また1日夜安値を割り込んだ後も111円以下での推移が続く場合は3日の日中も安値を試しやすいとみる。

【当面の主な予定】

4/2(火)
09:30 (豪) 2月 住宅建設許可件数 前月比 (1月 2.5%、予想 -3.0%)
09:30 (豪) 2月 住宅建設許可件数 前年同月比 (1月 -28.6%、予想 -27.0%)
12:30 (豪) 豪準備銀行(RBA) 政策金利発表 (現行 1.50%、予想 1.50%)
18:00 (欧) 2月 生産者物価指数 前月比 (1月 0.4%、予想 0.1%)
18:00 (欧) 2月 生産者物価指数 前年同月比 (1月 3.0%、予想 3.1%)
21:30 (米) 2月 耐久財受注 前月比 (1月 0.4%、予想 -1.8%)
21:30 (米) 2月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比 (1月 -0.1%、予想 0.2%)

4/3(水)
06:30 (米) カプラン・ダラス連銀総裁、講演
09:30 (豪) 2月 小売売上高 前月比 (1月 0.1%、予想 0.3%)
09:30 (豪) 2月 貿易収支 (1月 45.49億豪ドル、予想 35.00億豪ドル)
10:45 (中) 3月 財新サービス業PMI (2月 51.1)
16:55 (独) 3月 サービス業PMI改定値 (速報 54.9、予想 54.9)
17:00 (欧) 3月 サービス業PMI改定値 (速報 52.7、予想 52.7)
17:30 (英) 3月 サービス業PMI (2月 51.3、予想 51.0)
18:00 (欧) 2月 小売売上高 前月比 (1月 1.3%、予想 0.1%)
18:00 (欧) 2月 小売売上高 前年同月比 (1月 2.2%、予想 1.5%)

21:15 (米) 3月 ADP 非農業部門民間就業者数 前月比 (2月 18.3万人、予想 17.0万人)
21:30 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁、
 バーキン・リッチモンド連銀総裁、
 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁パネル討論
22:45 (米) 3月 サービス業PMI改定値 (速報 54.8)
22:45 (米) 3月 総合PMI改定値 (速報 54.3)
23:00 (米) 3月 ISM非製造業景況指数 (2月 59.7、予想 58.0)

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