米3月ISM製造業景況指数
来週月曜日、米国ISM製造業景況指数が発表されます。
3月22日に発表された、ユーロ圏製造業PMI指数と米国製造業PMI指数が予想を下回る数値となり、ドルとユーロが売られ、円が全面高となりました。数値の重要性としては、はるかにISM製造業景況指数>製造業PMI指数ですので、米国景気の先行きが焦点になっている現状、数値は注目されます。
今回のISM予想は2月数値と同じになっていますが、22日発表の米製造業PMI指数は、2月実績53.0、3月予想が53.6に対し、結果は52.5となり、2月実績より下回りました。もし同じパターンで行けば、エコノミストの予想レンジの下限がでてもおかしくありません。但し、ISMはこのPMIを見て予想数値を低めに見ている可能性があります。
米ISM製造業景況指数と製造業PMI指数
今回のチャートはISMとPMIの両者を比較した数値です。トレンドは概ね同じ流れを辿っています。従いまして、PMI指数が先行性を持っているなら、予想を下回る可能性は高くなります。
またいつもの様に、米国のISMの前に、22日発表分の欧州及び米国のPMI製造業指数の改訂値が発表されます。ほぼ前回数値と変わらない数値予想になっています。
下のチャートは上記のユーロ圏PMI指数に、米国ISMと日本のPMI指数を入れてトレンドを見たものです。
米(灰色)ISM製造業指数、ユーロ(青)と日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50、○印内は今回の米国の予想値を加味)
相場は先週金曜日のドル全面安から、今週はややドル>円に変わってきています。今日は日足〜四半期足まで出来る日ですので、NY終値が非常に重要となります。
来週以降もドルが強い状態になるには110円90銭〜111円、111円30銭〜40銭にある抵抗線の後者を越えて終わることが必要になります。一方でサポートは110円10銭〜20銭、109円70銭にあり、ドルと円の強さが再度逆転するには後者のサポートを切って終わることが求められます。月初の開始レートがどの様なレベルになるか今日の相場のウォッチになります。
(3月29日 14:00 1ユーロ=1.1226ドル、1ドル=110円80銭)
オーダー/ポジション状況
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