ドル円 材料難で長期金利に沿う動き
週明けの海外市場でドル円は110円挟みの小動きに終始。
昨晩は新規の手掛かりに欠ける中、米景気の先行き不安から長期金利が低下、10年もの米国債利回りは一時2.37%台に下落しました。ドル円、米株式もほぼそれに沿った形で動き、ドル円は長期金利の低下に伴い一時109.75の安値をつけています。その後10年もの利回りが2.4%台に戻すとドル円も110円台を回復、東京時間7:00現在は10年もの利回り2.398%、ドル円は109.98レベルで取引されています。
シカゴ連銀のエバンス総裁は昨日香港でのスピーチで、現時点では景気下ブレシナリオのリスクのほうが上ブレシナリオより高く、経済活動が期待より弱かったり、インフレやインフレ期待が一段と低下した場合、FRBは金融政策を据え置くか、緩和に踏み切る必要すら生じるだろうと述べています。
また、昨晩英国のメイ首相は昨夜EU離脱協定案を議会で合意を得るのに十分な票を獲得できる見込みがないことを明らかにし、一両日中の採決を見送る方針を示しました。これに対し英下院はメイ首相の離脱案修正に関する拘束力の無い採決実施を可決、EU離脱に関する主導権をメイ首相から奪いつつあります。
テクニカルにはドル円は年初来の上昇トレンドを下放れたものの、日足の一目均衡表の雲の上限付近で下げ止まった形。下値を追う動きとはなっておらず、昨晩NYダウが小幅反発したこともあり、次の材料が出るまで一旦様子見となりそうです。
本日この後8:50からは3/14-15開催分の日銀金融政策決定会合における「主な意見」が公表されます。
ドル円日足
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