米政府機関閉鎖問題が再び材料となる可能性(2月第2週)

先週のドル/円は、レンジ取引。1週間を通した値動きはわずか70ポイント強、今年一番の小動きに終わっている。

米政府機関閉鎖問題が再び材料となる可能性(2月第2週)

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先週のドル/円は、レンジ取引。1週間を通した値動きはわずか70ポイント強、今年一番の小動きに終わっている。

前週末に、米CNNが「米朝首脳の再会談、ベトナム・ダナンで最終調整」、香港紙も「米中首脳会談、27-28日にベトナム開催か」−−と報じるなか、週明けの市場がオープン。しかし、旧正月で中国をはじめ幾つかのアジア市場が休場なったこともあり、相場への影響は限定的で先週末のNYクローズと大差ない109.45-50円で寄り付いている。
その後も、全体を通して材料が少なめだったことに加え、中国市場の休場などが影響し週間を通して109円台後半を中心としたレンジ取引が続き、明確な方向性は見いだせず。終わってみれば、週間のレンジは109.43-110.16円で、わずか73ポイントだった。これは今年一番の小変動。結局、週末NYは109.70円台で取引を終え、越週している。

一方、週間を通して注目された材料は、「複合的な米国ファクター」と「英国情勢」について。
前者は、先で指摘した米朝そして米中首脳会談に関する話題のほか、先送りされていた「トランプ米大統領による一般教書演説」に関する話など。ちなみに、一般教書演説では一部で懸念されていた「非常事態宣言」は見送られたものの、「わたしは壁を建設する」と発言し、スタンスに変化なしとの姿勢が改めて示されていた。そのほか、共同通信が「日米、今月中旬の外相会談を見送り」と報じるなど、日米協議の行方も材料として改めて浮上した感がある。

対して後者は、週間を通してこれでもか、と関連ニュースや発言が観測されていた。幾つか例を挙げただけでも、英紙「英首相、EU離脱再交渉で『現実的な』打開策を模索へ」、ロイター「英首相府、6月6日総選挙を議論との報道を否定」、複数メディア「EU離脱にともなう暴動に備え、英は女王の退避を計画」、英紙テレグラフ「メイ首相がEU離脱案の2回目採決延期を準備、2月末まで」、「英首相と欧州委員長が会談、EUは国境条項再交渉を拒否」、「英下院議長、14日にEU離脱動議を討議へ」−−などとなる。

<< 今週の見通し >>

ドルは非常に底堅いものの、上値も重く、先週は前述したようにわずか70ポイント程度のレンジ取引に終始した。週間を通し、今年一番の小変動だっただけでなく、早くも今年2回目の「週間レンジ1円未満」を記録したことになる。そんな流れを今週も継ぐことになるのかどうか、まずは先週のレンジである109.43-110.16円を、上下どちらの方向に放れるのか、その方向性を注視したい。
一部の市場筋からは、今週もレンジ取引が続くとの見方も聞かれているものの、旧正月にともなう休暇を取っていた中国などのアジア勢がマーケットへと戻ってくるうえ、材料面も「端境期」だった先週から一変するため、週内のどこかで動意付く公算が高いと考えている。ちなみに、材料面は幾つか注目されるものがあるのだが、もっとも警戒を要するのは、3週間という時限措置で一時閉鎖が解除された「米政府機関閉鎖の行方」についてだろう。週末15日に再びつなぎ予算の期限を迎えるが、それまでに果たしてトランプ氏と野党・民主党の「壁」をめぐる溝が埋まるのか、予断は許さない。

テクニカルに見た場合、先週の大半を推移した109円後半を中心としたレンジ取引をめぐる攻防にまずは注視。
週足・一目均衡表では、109.65-110.05円レベルに位置した先行帯の雲の下限をNYクローズでわずかながら超えており、ドル高基調がうかがえるものの、それが本物かどうかしっかりと見極めたい。110円台にしっかりと乗せれば移動平均の200日線が位置する111円前半が視界内に捉えられる反面、失敗に終わり再び雲の下限を割り込むようだと、108円半ばがターゲットとなりそうだ。

一方、材料的に見た場合、1月の消費者物価指数や2月ミシガン大消費者信頼感指数速報といった米経済指標が発表されるほか、週初のボウマンFRB理事に始まり、週間を通して通貨当局者の講演が相次ぐことになる。それらは、いずれも要注意。
また、先で取り上げた「つなぎ予算期限」をはじめ、米国に関して注目要因は少なくないほか、「英国議会でのEU離脱案の修正採決」をめぐる動きをはじめとした英国そして欧州情勢も波乱含みであるのかもしれない。

そんな今週のドル/円予想レンジは、109.00-110.60円。ドル高・円安については、ここ最近のレンジ上限である110.16円の攻防にまずは注視。超えればフィボナッチの観点からみた110.35円や110.55円、さらには111円台前半などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、時間足など短期のチャートを見ると、109円半ばがなかなか強いサポート。ただ、割り込んでも下方向のサポートは多く、1月末安値である108円半ばは意外に遠いイメージだ。(了)

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