週間を通して1円未満の変動、レンジ継続か(2/8夕)

8日の東京市場は、109円後半の凪相場。終日を通した変動は20ポイント程度にとどまるなど、動きらしい動きは観測されなかった。

週間を通して1円未満の変動、レンジ継続か(2/8夕)

<< 東京市場の動き >>

8日の東京市場は、109円後半の凪相場。終日を通した変動は20ポイント程度にとどまるなど、動きらしい動きは観測されなかった。

ドル/円は、109.80円前後で寄り付いたものの、動意に乏しい。当初は前日NYの流れを継いだ格好と見られていたが、ズルズルと結局そのまま。終日を通して109.65-85円という非常に狭いレンジ取引をたどっている。
そうしたなか、日経平均株価が終値ベースで418円と大幅安になったが、為替市場の反応はいまひとつ。16時時点では109.75円前後で推移し、欧米時間を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「米朝貿易問題」と「英国情勢」について。
前者は、これまで一定の進展を示す明るい内容も報じられてきたが、この日は何故かトランプ大統領「関税引き上げ期限前に習中国国家主席と会談することはない」、米NEC委員長「米中貿易合意にはまだ距離がある」、ポリティコ「トランプ氏が中国の通信機器禁じる大統領令に署名へ」−−などといったように、悲観的なトーンの報道や発言が相次ぎ、市場の思惑を呼んでいたようだ。
対して後者は、引き続き発言や報道が数多く観測されていた。一例を挙げると、「英首相と欧州委員長が会談、EUは国境条項再交渉を拒否」、「英下院議長、14日にEU離脱動議を討議へ」、「英中銀総裁、英経済は『合意なき離脱』に準備不足」、英紙FT「英政府の秘密グループが合意なき離脱に備えプラン準備」−−などとなる。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円相場の膠着度合いが著しい。事実すでに週末、金曜日だというのに、今週に入ってからのドル/円は109.45-110.15円といった値動きで、わずか70ポイント程度の変動にとどまっている。ちなみに、ドル/円は先々週、1月21-25日週の動意も乏しく、週間を通して変動は1円未満だったが今週はそれをさらに下回る値動きとなる可能性も否定出来なくなった感を否めない。果たして、このあとの欧米時間に、足もとのレンジ取引を脱却することはできるのだろうか?
材料的にも、「FOMC」をはじめ注目要因が集中した先週を終え、今週は次の注目材料である月末の「米中首脳会談」や「米朝首脳会談」などに向けた端境期にあたる。油断は禁物だが、それほど喫緊の要因は見当たらず、基本的には米金利や株価の動きに一喜一憂しつつ、レンジ取引をたどる展開が続きそうだ。仮に、前述した「今週のレンジ」を逸脱したとしても、本格的な変動は来週以降に持ち越しということになる公算が大きい。

テクニカルに見た場合、ドルの下値はかなり堅い反面、上値も重い。それは今週の値動きが109.45-110.15円、わずか70ポイント程度にとどまっていることに示されているのだろう。いずれにしても、早くも今年2度目となる「週間レンジ1円未満」を達成するのか、それとも動意付き、上下どちらに抜けていくのか、動静に注意を払いたい。
なお、上方向にブレークすれば、110.35円や110.55円などが次のターゲットとなる反面、下方向に抜ければ先週安値の108円半ばが視界内に捉えられそうだ。

一方、材料的に見た場合、目立った米経済指標の発表は予定されていないだけでなく、通貨当局者など要人による講演もとくになし。そうした意味では新規要因に乏しく動きにくそうな雰囲気。ただ、それでも欧米企業の決算発表が続く見込みで、そちらについては一応注意しておきたい。
また、米国ファクター以外では、依然として関連報道などが相次ぐ英国情勢が気掛かり。昨日のポンド/円は、短時間のうちに1円以上も急騰するという展開があったが、状況次第では同様のことが起こらないとも限らない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.30-110.20円。ドル高・円安方向は、今週のドル高値である110.16円が最初の抵抗。超えれば、フィボナッチを参考にしたテクニカルポイントの110.35円、110.55円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、6日そして7日と連続でドルの下値を阻んだ109.55-60円の攻防をまず注視。だだ、下回っても下方向のサポートは多く、大崩れする展開は目先見込みにくい。(了)

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