ドル円反発 米景気に対する過度の悲観後退(12/11朝)

週明けの海外市場でドル円はほぼ一方向で反発。終盤には113円台を回復し、東京時間7:00現在は113.30-35レベルで取引されています。

ドル円反発 米景気に対する過度の悲観後退(12/11朝)

ドル円反発 米景気に対する過度の悲観後退

週明けの海外市場でドル円はほぼ一方向で反発。終盤には113円台を回復し、東京時間7:00現在は113.30-35レベルで取引されています。序盤に下げた米主要株価指数がハイテク株などを中心に切り返し、終盤プラス圏に転じたこともあり、リスク回避の円買いが巻き戻されました。

昨晩はこのところ強まっていた米景気後退リスクへの警戒感がやや緩む一方で、欧州の不安要因のうち、英国のEU離脱問題で「合意なき離脱」の可能性が高まったとして為替市場は警戒感を強めています。
英国のメイ首相は大差で否決される可能性が高いとしてEU離脱協提案の下院での採決延期を決め、論点のひとつとなっている所謂バックストップ条項によるアイルランドの国境問題に関し、EUからの「保証」を取り付けたい意向です。次の採決の日程は明らかにされておらず、政府が議会に合意なき離脱の場合の対応を説明する来年1/21が最終期限であることだけが明らかにされています。これを受けてポンドが大幅安となりユーロもつれ安、ポンドドルは1.25台半ば、ユーロも対ドル1.13台半ばで推移しています。

昨晩の上昇でドル円は持ち合い相場の下限を試す動きから再び膠着相場の中心へ逆戻りした形です。
ここまで米景気後退懸念から米市場で急速に進んだ株売り債券買いへの行き過ぎ感もあって、12月の米FOMCを来週に控え、ポジション調整の動きが出はじめています。
ただ、米景気後退懸念そのものが払拭されたわけではなく、FOMCでの議論を見極めたうえで当面は経済指標を確認しながらの一喜一憂が続きそうです。


ドル円反発 米景気に対する過度の悲観後退

ドル円日足

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