ドルの続伸期待強いが、週末調整にも注意(9/14夕)

14日の東京市場は、ドルが強保ち合い。前日ワンタッチにとどまった112円レベルを一時上抜ける局面も観測されたが、しっかりと超えることは出来なかった。

ドルの続伸期待強いが、週末調整にも注意(9/14夕)

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14日の東京市場は、ドルが強保ち合い。前日ワンタッチにとどまった112円レベルを一時上抜ける局面も観測されたが、しっかりと超えることは出来なかった。

ドル/円相場は、111.90円前後で寄り付いたのち、ドルはじり高。前日超えられなかった112円台を回復、日中高値の112.05-10円を記録している。日経平均株価が大きく値を上げ、前日比273円高で大引けたことなどが好感されていたという。しかしドルは高値を示現後、報じられた安倍首相の発言を受けて、一時調整が先行し111.80円レベルへと軟落。結局16時段階では111.90円前後で推移、欧米時間を迎えていた。
なお、そうしたなか前日に中銀が大幅利上げを敢行したトルコリラもしっかり。対円では夕方にかけて急伸し、前日記録した戻り高値を更新している。一時はかなり遠くに思えた20円台回復も現実のものとして意識されそうだ。

一方、材料的に注視されていたものは、「安倍首相の発言」と「北朝鮮情勢」について。
前者は、「日銀の黒田総裁を信用している」、「黒田総裁に任せる」といった発言が聞かれた反面、「異次元緩和、ずっとやっていいとは思っていない」とのコメントが聞かれていた。なお、最後に記述した「異次元緩和否定」コメントが112円台からドルを反落させた主因になっていたという。
対して後者は、前日にテレビ出演した猪木議員が訪朝したときのこととして、「北は拉致問題を解決済みとの立場崩さず」と発言するなか、この日実施される南北朝鮮による実務協議への関心が高まっていた面もあったようだ。

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昨日のNY時間、前回高値である111.65円前後で一度上げ渋るもしっかり抜けると、その勢いを買い、本日の東京時間には112円台へ。8月高値112.15円に面合わせする格好となっている。今年の相場に多く見られる特徴、再三再四指摘していた「ダマシ」からの呪縛がようやく解き放たれた感もあり、さらなるドル高進行を期待する声が有力視されてきた。なお、112.15円を超えた場合の次のテクニカルポイントは、7月高値113.17円を起点とした下げ幅の76.4%戻しに当たる112.35-40円となりそうだ。

ただし、やや気になる要因のひとつが、前段で指摘した安倍首相の「異次元緩和否定」コメント。来月半ばには半期の一度の米為替報告書の発表、1週間後には日米貿易協議を控えるなかの発言だけに、「日本政府はドル高の進行に気を使っている。さらなるドル高をあまり快く思っていないのではないか」−−などといった見方をする向きもあるもよう。

テクニカルに見た場合、一目均衡表の先行帯の雲が111円±50銭という、これまでの横ばいから脱却するなか、日足は完全に雲の上限を上放れてきた。そんなドルの上値メドは8月高値の112.15円、あるいはフィボナッチを参考にした112.35-40円などとなりそうだ。
基本的なリスクは上向きにバイアスがかかるものの、RSIなどオシレーター系のチャートを見ると若干の過熱感もうかがえる。東京勢は3連休前に当たるため、一時的に利益確定売りの動きを強める可能性も取り沙汰されていた。

一方、材料的に見た場合、8月の鉱工業生産や同小売売上高、9月のミシガン大学消費者信頼感指数速報といった重要な米経済指標の発表が予定されるほか、ローゼングレン・ボストン連銀総裁をはじめとする要人の講演も実施される見込みだ。それら要因には一応要注意。
また、それとは別に、やや勢力を弱めたとされるものの、現地時間の14日午後に米南部ノースカロライナ州に上陸する見通しに変化のない大型ハリケーン「フローレンス」の動きなどにも注意を払いたい。被害の度合いによっては、金融市場の波乱要因にもなりかねない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.20-112.40円。ドル高・円安方向は、本日の東京高値も近い8月高値の112.15円の攻防にまず注視。抜ければ112.35-40円がターゲットで、そのレベルも超えればいよいよ113円台回復が見えてくる。
対するドル安・円高方向は、過去2週間ほどドルの抵抗になることの多かった一目の雲の上限(111円半ば)が最初のサポートに。ただ、割り込んでも111前半から110円後半にかけては一目や移動平均などを見たテクニカルポイントは少なくない。

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ドル円日足

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