期末の仲値決め直前にドル円急上昇(2016年3月31日)

多くの本邦企業が決算を迎える3月31日、その外貨建て資産、負債の換算には今日の10時前に決まる銀行の公表レートが使用されるケースが多いようです。

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期末の仲値決め直前にドル円急上昇(2016年3月31日)

期末の仲値決め直前にドル円急上昇

多くの本邦企業が決算を迎える3月31日、その外貨建て資産、負債の換算には今日の10時前に決まる銀行の公表レートが使用されるケースが多いようです。
そのレートが確定する9時50分過ぎのわずか十分前から、ドル円が30銭強急騰する現象が見られました。それまでは朝方の112円50銭近辺から徐々にドルが売られていた局面でした。
もちろん期末ですので、いろいろな実需の資金決済が起きる可能性はありますが、大口の取引は原則資金の受け渡しが2営業日後なのでこれも必ずしも当たらないとも言え、若干不透明感が漂うことは否めません。

ドル円市場を故意に操作することは市場規模からいって簡単なことではありませんが、90年代には期末の仲値決定時にはこうした動きは時々見られました。ポジションの評価、資産負債の評価は期末の評価レートが数十銭異なるだけで大きく変化する場合があります。
しかし最近ではこの種の「相場操縦」は為替市場においても厳しく監視されておりそのリスクを冒してまで数十銭を巨額なポジションをとって動かしたと見ることには違和感があります。やはり実需系のフローと見るのが妥当なのでしょう。ただ、タイミングがタイミングだけにちょっと気になる動きとなりました。

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