ドル円 110円の攻防注視"3度目の正直"なるか(5/15夕)

15日の東京市場は、ドル高・円安。値動きそのものは40ポイント程度に留まり、決して大きくはなかったが、「寄り付き安・大引け高」の様相で、

ドル円 110円の攻防注視"3度目の正直"なるか(5/15夕)

<< 東京市場の動き >>

15日の東京市場は、ドル高・円安。値動きそのものは40ポイント程度に留まり、決して大きくはなかったが、「寄り付き安・大引け高」の様相で、終盤には足もとの5月だけで3度目となる110円ワンタッチも達成した。

ドル/円相場は、寄り付いた109.65円レベルを日中安値にドルがじり高。109.80円前後では一時上げ渋るも、上抜けると夕方には110円をワンタッチする局面も観測されていた。時間外で取引されていた米10年債金利が上昇し、ドルの買い要因になっていたという。
そののち、やや小緩むも16時時点でドルは109.85-90円の高値圏で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、まずは「北朝鮮情勢」。朝鮮中央通信が「北朝鮮の党副委員長らが14日に訪中した」と報じるなか、米シンクタンクである「38ノース」が「北朝鮮、核実験場閉鎖へ準備進める」と発表、聯合ニュースは「南北朝鮮、16日に高官級会談開催で合意」−−と報じていた。
また、前日に米大使館がエルサレムへ移転、それにともなう軍事衝突がガザで起こるなど波乱含みの様相が続く状況下、エジプトやトルコなど中東諸国が一斉に反発、「中東和平は遠退いた」という声が高まっているとした報道も。

<< 欧米市場の見通し >>

今週初めの当レポート、「週報」で指摘したように、ドル/円相場は先週と先々週、2週続けて良く似た変動をたどっている。ごく簡単に言えば、2週とも「週の初めからドルが上昇し、週の半ばに110円台を回復。しかし、週末にかけ反落し、結果“行って来い”」−−という値動きだった。
もちろんまだわからないが、今週についても週初の109.30円レベルからドル高が進行。先で指摘したように本日の東京時間に110円をワンタッチしたものの、定着が出来なかったことなどを考えると、なんとなく過去2週を彷彿とさせるイヤなイメージを醸している気もしないではない。3週連続の「週初からドル高進行、一時110円を回復するも終わってみれば行って来い」となる展開にも一応要注意だ。3度目の正直で、110円をしっかり抜けるかどうかの攻防が先行きを占ううえでのポイントとなるだろう。

テクニカルに見た場合、110円台乗せは今回も取り敢えず失敗に終わった格好だが、たびたび指摘している「3月26日安値104.58円を中心に、チャートはシンメトリー(左右対称形)の様相」−−を参考にすれば、そろそろ中段保ち合いの上限である110円をしっかり超えても不思議はない。欧米市場にかけての、ドル高再燃にも一応要注意。
ちなみに、上抜けた場合には移動平均の200日線が位置する110.15-20円、2月2日高値の110.48円がターゲット。また、昨年11月高値114.74円を起点とした下げ幅のフィボナッチ61.8%戻しは110.90円レベルとなる。

一方、材料的に見た場合、5のNY連銀製造業景況指数や4月の小売売上高といった幾つかの米経済指標が発表されるほか、カプラン・ダラス連銀総裁やウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の講演が実施される予定となっており、それらは要注意。
また、ある意味では予想通りともいえる「米大使館のエルサレム移転」実施にともなう混乱への続報が気にかかるほか、劉中国副首相が訪米し、15日から19日までの日程で再開される「米中通商協議」の行方も波乱材料として注視しておきたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.40-110.40円。ドル高・円安方向は、本日の東京時間を含めて直近だけで3度レジストされている110円前後にまずは注視。超えれば110.15-20円や110.48円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日の東京安値に近い109.60円レベルに弱いサポートが位置しているうえ、割り込んだ場合には一目均衡表の転換線が横ばい推移する109.30-35円がサポートとして意識されそうだ。(了)

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