日米金利差と円相場
今朝は米朝対話への前進からリスクオンとなっていますが、今夜は雇用統計もあり素直にドル買いで反応しにくい面も残ります。
さて今日はよくドル円相場と比較に使われる日米金利差の動きを見てみましょう。結論から言うと、現状でも日米金利差と円相場は相関があると言えます。しかし、少なくとも過去1年間の相関において、昨年12月までと今年1月からでは明らかな違いがあります。
まずは下のドル円日足チャートをご覧ください。
ドル円日足と日米10年物国債金利差
上段の紺のバーチャートはドル円日足を1か月ずつ四角で囲んであります。中段(緑)は米国10年債利回り、下段(紫)は日本国債10年債利回りです。10年債利回りがゼロ近辺で推移していないという黒田総裁への突っ込みは置いておいて、まずは上段にある赤のラインを見てください。
これは米金利−日本金利でいわゆる金利差です。昨年4月から12月までのドル円チャートと似たような動きをしていることがわかります。しかし、今年に入ってからは全く相関が無いという状況ですが、相関には正の相関(同じ動きをする)と負の相関(逆の動きをする)があり、全く逆の動きをするのであれば、これも相関が高いと言えます。
負の相関をわかりやすくするため、金利差(赤)に−1を乗じた値が青のラインです。どちらも見やすくするために、ドル円チャートの中に入れてスケールを無視した表示としました。
この青のラインを見ると、ドル円と日米金利差の負の相関が1月以降高い(上のグラフでは同じ方向に動く)ことがわかります。この状態がいつまで続くかはわかりませんが、現在は日米金利差とドル円相場には負の相関があるということは確かです。
オーダー/ポジション状況
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