ドル円:3月17日のファンダメンタル分析
ドル円は前日に下げた調整に加え東京市場では実需のドル買いも出ていた様子で、FOMCまでじり高の動きを続けました。FOMCの結果は予想通り現状維持となりましたが、見通しについては思った以上にハト派な内容で、これまで利上げ思惑を後退させてきた市場参加者の思惑に当局が歩み寄ってきたような印象を受けました。またFF金利に関しても12月には2016年中に計1%の利上げが見込まれていたのに対し、今回は0.5%へとさらに緩やかな利上げペースを示すものとなりました。時期を示すものは無かったものの、次回利上げは会見のある6月以降という見方が今後コンセンサスとして形成されてくると考えられます。
そして、マーケットの動きですが、株式市場は利上げ後退を素直に歓迎して買いが入りましたが、為替市場では株価とは足並みをそろえず、単純に利上げ後退=ドル売りと反応しました。ユーロドルはこれまで膠着が続いていたこともあって1.1242レベルへと上伸、ドル円も112.33レベルをつけ、それぞれ若干の調整が入ってのクローズとなりました。
ドル円:3月17日のテクニカル分析
ドル円は、これまで112円台は買い、114円台は売りという流れが続いてましたが、一連の金融政策イベントをすべて通過し、ドル安方向の流れが再開するのか見極めることとなりそうです。ただ、昨日こそ株価と異なった動きをしたものの、落ち着いてくると再び原油、株価を見てという流れに回帰する可能性も高く、抜けてからついていくというスタンスでよさそうです。本日は、113.00レベルをレジスタンスに、112.40レベルをサポートとする流れを見ておきます。
オーダー/ポジション状況
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