ドル円 113円台回復も方向性はまだ乏しい(1/8夕)

週明け8日の東京市場は、113円台を中心とした揉み合い。東京休場に加え、新規材料が乏しく、終日を通して目立った動意はうかがえなかった。

ドル円 113円台回復も方向性はまだ乏しい(1/8夕)

ドル円 113円台回復も方向性はまだ乏しい

週明け8日の東京市場は、113円台を中心とした揉み合い。東京休場に加え、新規材料が乏しく、終日を通して目立った動意はうかがえなかった。

ドル/円は113.10-15円と、静かなスタート。先週末のNYクローズとほぼ同レベルで寄り付いたものの、終日を通して動きが鈍い。早朝の短い時間帯を除くと、値動きはほぼ113.10-30円といった20ポイント程度の極めて狭いレンジ取引に終始した。16時時点では113.20-25円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、引き続き「北朝鮮情勢」。週末に、「9日行われる南北朝鮮会談が閣僚級会合になる」ことが決定するなか、韓国統一相から「南北会談では北の五輪参加を集中協議」との発言が聞かれていた。
また、それとは別にバノン前米大統領首席戦略官によるトランプ政権の暴露本に関する発言も少なくなく一部で話題に。たとえば、トランプ米大統領がツィッターで、「資質疑問視に猛反発」する反面、当のバノン氏は「内幕本出版の謝罪」声明を発表している。

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先週末にかけて113円台を回復したが、そののち表された米雇用統計が弱い内容となったこともあり値は走らず。本日のアジア時間をみてもドルの上値は重く、上げ渋りの感を否めない。引き続き最大のポイントは、昨年12月4日以降形成している112.00-113.75円というボックス圏をどちらに抜けるのか。足もとの状況を素直に考えれば、リスクは上向き、114円や115円に向けた上昇が見込まれるものの、ウエッジ型というチャートの形状を考えると、上抜けを失敗しジワリと下値圧力が高まる可能性も否定出来ないようだ。

テクニカルに見た場合、112円半ばから後半にかけて位置する移動平均を中心とした複数のテクニカルポイントをサポートに、ドルは底堅いイメージ。ただ、基調そのものがハッキリしているわけではなく、砂上の楼閣といった不安定さも孕んでいる。ドル高トレンドを明確にするには、やはり先にも記した113.75円という目先のボックスの上限を上抜く必要があるだろう。このあとも、レンジブレークのタイミングをしっかりと見極めたい。

一方、材料的に見た場合、米経済指標は、それほど重要な発表予定がないものの、ボスティック・アトランタ連銀総裁やウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁などによる講演や討論会参加が実施される見込みとなっている。
ちなみに、前記した2総裁はともに、今年のFOMCボートメンバーに当たるため、発言内容次第では、今後の米利上げについてのスタンスや考え方がマーケットで思惑を呼ぶ可能性もありそうだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.80-113.80円。ドル高・円安方向は、先週末に記録した113.30円レベルの攻防にまずは注視、抜ければ昨年12月に2度記録している113.65-75円、114円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、移動平均の25日線が位置する112.90-95円、一目均衡表の先行帯の雲の上限が位置する112.80円レベルなど、112円半ばから後半にかけてテクニカルポイントが目白押し。基本的にドルは底堅いイメージだ。(了)

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