ドル円見通し一段高余地あるかを試す週後半(10/11)

10月6日高値から9日朝への下落で小規模な下げの一段目、10日午前戻り高値から10日深夜へ小規模な下げの二段目となっている。

ドル円見通し一段高余地あるかを試す週後半(10/11)

<概況>

10月6日の米雇用統計発表から113.43円まで上昇したが、そこで買い一巡、材料消化となって急落した。週明け9日朝は112.32円まで下げたあとはやや戻し、112.50円を支持線として小持ち合いとなり、10日午前には112.82円をつけたが113円台回復へは進めず、10日夜の下落で112.50円を割り込んで一段安へ進み、深夜には111.99円をつけた。112円をわずかに割り込んだところから戻して終了したが、下落前の支持線である112.50円には届いていない。
10月6日高値から9日朝への下落で小規模な下げの一段目、10日午前戻り高値から10日深夜へ小規模な下げの二段目となっている。ひとまずここで落ち着ければ二段下げ型調整安を消化して戻りを試す流れもできるかもしれないが、10日深夜安値を割り込む場合は三段下げとなり、その三段目の下げが発展系として長引く可能性もある点に注意が要るところだ。

【ドル円は中勢の戻り一巡となるか?一段高はあるか?】

9月27日に113.252円まで上昇して以降、28日、19月2日、3日、6日と113円台の高値は売られてきた。6日へわずかに高値を更新したものの、113円台を維持しきれなかった。9月8日に108円割れの安値をつけてから1か月間上昇してきたのであり、概ね112円以上の水準はこの上昇波動における高値圏であり、一段高状態の維持と言える。112円を維持するか、一時的に割り込んでも回復するうちは、5月11日高値114.36円、7月11日高値114.49円のある114円台前半へ上昇継続となる可能性も維持されると思う。
しかし、112円を割り込んでさらに続落し始める場合はこの1か月間の上昇が一巡し、下落期に転じた可能性が高まってくる。

4月17日安値から5月11日高値、6月14日安値から7月11日高値、前2回の上昇は1か月弱で終わった。それ以前も2月6日安値からの二段上昇が3月10日高値までの1か月で終わっている。これら1か月の上昇で戻りが一巡してきた今年のリズムを踏まえると、9月8日からの上昇が10月6日高値で一巡してしまった可能性も考えておく必要があるだろう。たとえば26日移動平均(現在111.49円)を割り込んで続落し始めるなら、3月高値、5月高値、7月高値から崩れた時と同様の下落期入りとして9月8日安値を基準として2か月後の11月初旬、ないしは3か月後の12月初旬にかけてドル安円高が進む可能性も出てくると思う。

今後考えられる円高要因としては、@米連銀の12月利上げを織り込み済としたドル安、A北朝鮮有事リスクのエスカレーション(米国本土を射程圏とする長距離弾道ミサイル試射や太平洋西岸やグアム近海でのSLBM試射、南北国境での小規模軍事衝突や砲撃合戦等)、B日本の総選挙からの政治混乱リスク、Cユーロ高ドル安、Dトランプ政権の政策混迷、遅延等による失望と異常に高騰してきた米国株の暴落による世界連鎖株安の発生等が挙げられる。
もちろん、そうしたリスク状況に進まず、米長期金利上昇によるドル高、北朝鮮情勢の膠着と対話、安倍政権維持からの株高期待、トランプ政権の減税・税制改革進展による株高続行、自公政権勝利による日本株高という流れになれば、ドル円ももう一段高へ進むのだろう。今週から来週にかけて、いずれへ進む可能性が高いのか、多少見えてくるのではないかと思う。

【60分足 一目均衡表分析】

【60分足 一目均衡表分析】

60分足の一目均衡表では、6日夜の急落により遅行スパンが悪化、先行スパンから転落したが、10日夜への一段安により、両スパン悪化状態が続いている。112.50円を超えた状況を維持し始めれば遅行スパンは好転してくるが、先行スパンは112円台後半で分厚く待ち構えているので、112.90円を超えてこないと先行スパンを上抜き返せない。このため遅行スパン悪化中は一段安警戒とし、遅行スパン好転からは先行スパンへ潜り込む上昇を想定するが、突破してゆくには円安を助長する材料的な後押しが欲しいところ。

60分足の相対力指数は10日夜の下落で30ポイントをいったん割り込んでから戻したが、50ポイントが抵抗となっている。50ポイント超えへ進めば戻りを試す流れへ進みやすくなるが、50ポイント以下の内は40ポイント割れから更に一段安しやすくなると警戒する。
ただし、10日深夜安値111.989円を割り込んで一段安する際に、相対力指数が指数自身の安値を更新しなければ強気逆行を形成して反騰に入る可能性も出てくると思う。

概ね3日から5日周期の高値・安値形成のサイクルでは、10月4日夜安値を前回のサイクルボトム、6日夜高値を同サイクルトップとして下落してきた。今回の安値形成期は9日夜から11日夜にかけての間と想定されるので、10日深夜安値を割り込まずに112.50円以上へ反騰なら新たな強気サイクル入りとなる可能性があるが、112.50円超えへ進めない内は11日夜にかけての安値更新余地が残る。11日夜へ安値更新の場合は深夜以降の反騰注意とみる。

以上を含めて当面のポイントを示す。
(1)当面の下値支持線を10日深夜安値111.989円、上値抵抗を112.50円とみておく。
(2)112.50円以下での推移中は一段安警戒とし、10日深夜安値割れの場合は111.50円前後試しを想定する。111.50円以下は突っ込み警戒、反騰注意とみるが、112円以下で終了の場合は12日の日中へ続落しやすいとみる。
(3)112.50円超えからは強気サイクル入りの可能性を踏まえて112.80円かから113円試しを想定するが、そこは戻り売りにつかまりやすいとみる。また112円台後半へ戻した後に11日深夜あたりから崩れる場合は、戻り一巡から新たな下落期に入る可能性にも注意する。(了)<9:40執筆>

【当面の主な予定】

10月11日
    (中) 中国共産党第18期中央委員会第7回総会
09:00 (米) カプラン米ダラス連銀総裁講演
20:15 (米) エバンス米シカゴ連銀総裁講演

10月12日
03:00 (米) 米連邦公開市場委員会FOMC議事録公表(9月19-20日開催分)
03:40 (米) ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
03:50 (欧) ユーロ圏 プラートECB理事講演

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン 13日迄)

21:30 (米) 新規失業保険申請件数 (前週 26.0万件、予想 25.2万件)
21:30 (米) 9月生産者物価指数 前年比 (8月 +2.4%、予想 +2.6%) 
21:30 (米) 9月生産者物価指数・コア 前年比 (8月 +2.0%、予想 +2.0%)
23:15 (欧) ドラギECB総裁 ブレイナードFRB理事講演
23:30 (米) パウエルFRB理事、講演

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