ドル円反落 ムニューシン発言、弱めの米指標で
昨晩の海外市場でドルは反落、ムニューシン米財務長官がドル安について「貿易にとってちょっとよい」と発言したことが材料視されました。昨晩の指標の中では個人支出の伸びが予想を下回ったこと、中古住宅販売が予想+0.3%に対して-0.8%とマイナスの結果となったことなどもドル売りを誘いました。また、FRBの重視する物価指標のPCEデフレーターも予想通りとはいえ前年比1.4%と低迷しています。
これらの材料でドル円は昨夕の110.67をピークに反落、アジア時間早朝は110円を若干割り込んでの取引です。ドルは対ユーロでも売られユーロドルは1.19台を回復しています。
昨晩はムニューシン長官発言以外にもECB関係者の話としてECBのユーロ高懸念の話も市場に流れていて、米国の目の敵にする自国通貨安誘導ともとれるコメントが主要国から出てきていることがやや気になります。逆に現在の日本の当局関係者が直接為替の水準について発言することは考えにくいことから、この傾向が続けば潜在的円高圧力となる可能性があります。
今週は週初の北朝鮮のミサイル試射もあって、雇用統計の週の割には為替相場は上下に動いた印象ですが、結局は方向感が定まらないまま週末を迎えました。
この後8:50からは本邦4-6期の法人企業統計の発表があります。
市場は今晩21:30からの米雇用時計待ち、日中の為替市場での動きは限られそうです。
オーダー/ポジション状況
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