新規材料難で株、為替ともに動意薄(17年4月11日)
本日の東京市場では新規材料難の中、シリア情勢、北朝鮮情勢の先行き不透明感から株・為替ともに頭の重い展開となりました。
ドル円は110円台半ばでの取引に終始、日経平均株価の終値は50円安の18,747円でした。
本日開催されたと見られる北朝鮮の最高人民会議に関しては、それにあわせたミサイル発射や核実験などの動きは報じられず、また、会議の内容自体も今のところ現地メディアが報じておらず状況は不明です。
ただ現地メディアは9日にシリアのアサド大統領が金正恩委員長に最高指導者への就任5周年を祝するメッセージを送ってきていると報じています。
現在シンガポールから朝鮮半島沖に向かっている米空母カールビンソンを中心とする空母打撃群に対しては、北朝鮮外務省は「アメリカの侵略が実践段階に入ったことを示す」と反発、「いかなる形の戦争にも対応する」と対決姿勢を露わにしています。
空母打撃群の朝鮮半島沖到達は15日ごろと見られており、同日が故金日成主席の生誕105周年にあたることから、両国間の緊張は15日にかけて一段と高まりそうです。
同盟国韓国の首都ソウルが国境から近い状況で、米国がシリアの場合のような先制攻撃を安易に仕掛けることは考えにくいことですが、夕刻、米国が同盟諸国に対し北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの発射を行った場合にそれを迎撃する態勢が整ったと通知、厳戒態勢で備えるよう要請したと豪州の新聞が報じており、これまでとは次元の異なる対応を米国が取る可能性があり要注意です。
今晩は海外時間に特段の材料がなく、地政学リスクに神経質になりつつも動意の薄い展開が予想されます。序盤の欧州株価指数先物はまちまちの展開。
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