材料難の中、底値から反発
週明けの海外市場では前週末のオバマケア代替法案採決断念の余波が続き、ドル、株ともに再度下値を試す展開となりました。
アジア時間に続き欧州時間でもトランプ政権の政権運営能力を疑問視する流れが続きドル円は一時110.11をつけました。しかし、先物に引っ張られて20,500ドル割れで寄り付いたNYダウが、直後に20,412ドルまで売り込まれまたものの、その後はほぼ一貫して反発。結局、前週末終値に水準までは回復できず8営業日連続の下落とはなったものの、20,550.98ドルまで戻して終了しています。ドル円もNYダウとほぼ歩調を揃えて反発アジア時間は110.60近辺での取引となっています。
米国外でトランプ大統領の政権運営を危ぶむ見方からこれまでのトランプラリーへの調整圧力が高いのに対し、先週末、昨晩と米国時間では株を中心に買い戻しの動きが出ています。
オバマケア代替法案の廃案が税制改革を前進させる、トランプ政権は今回の失敗から学ぶ、等の見方も根強い一方で、昨晩スパイサー報道官は税制改革が8月議会休会前に実現する可能性を「状況による」とし、複数の事項に関してどの程度のコンセンサスが得られるかに左右されるがまだその段階に至っていないと、必ずしも楽観していないことを明らかにしており、未だ予断を許さない状況です。
とりあえず足元は、本日の東京時間、欧州時間で米国時間の株価の持ち直しの流れを継続することができるかがポイントです。
昨晩は南アフリカのズマ大統領にゴーダン財務相が欧州出張から急遽呼び戻されたことから内閣改造観測が強まり、南アフリカ国債が急落、ランド、南ア株も下落しています。
オーダー/ポジション状況
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