NYダウ大幅下落、円111円台
21日の海外市場でNYダウは237.85ドル下げて20,668.01ドルで終了、下げ幅は昨年10月以来最大となりました。新規材料難の中、ここまでのトランプラリーの上昇スピードに行きすぎ感が出ていた市場が売り材料を探した形となりました。
トランプ大統領が、共和党議員との非公式会合で「オバマケア廃止の公約を守らなければ2018年の中間選挙で議席を失いかねない」と発言したと伝えられたことから、同法案の議会通過を危ぶむ見方が出てきており、これが今後の税制改革、財政刺激策等その他の法案についても議会通過が容易でないことを連想させたことや、北朝鮮の核開発加速、米国の核の無い世界の目標見直しの可能性による地政学リスクの増大が意識されたことが材料となりました。
長期金利の下落も続き、米10年物国債利回りは更に0.1%近く下げて2.41%台での取引です。金利の低下により金融株に売りが集まったことも株価下落の要因となりました。
金利、株価の下落に合わせ、ドルが下落、またリスクオフの円買いが意識されたことからドル円は下落。一時111.55をつけています。
この流れを受けて本日東京市場での株価の下落は避けられず、海外の日経平均先物の値動きからは本日日経平均の19,000円の攻防が予想されます。
くすぶっていたトランプラリー巻き戻しの兆候が中規模の崩落をもたらした昨晩の海外市場ですが、23日に予定されるオバマケアの代替法案の議会審議通貨の可否がとりあえずの試金石となります。メインシナリオではありませんが、もしここで否決されたり、議会通過に手間取ったりした場合には大幅な調整の可能性も出てきています。いずれにせよしばらくは各市場でリスクオフの流れを意識せざるを得ない状況です。同日のイエレン議長講演ともに今週の焦点となりそうです。
本日東京市場では1月30日31日開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表されます。ドル円は6時半現在底値からはやや戻し111.70前後で取引されています。
オーダー/ポジション状況
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