動きにくい「明日」の米大統領演説待ちか(2月28日)

2月最終日、28日のドル/円相場も、前日同様40ポイント程度の価格変動に留まるなど総じて小動き。

動きにくい「明日」の米大統領演説待ちか(2月28日)

東京市場の動き

2月最終日、28日のドル/円相場も、前日同様40ポイント程度の価格変動に留まるなど総じて小動き。ただ、流れとしてはドル安・円高気味の展開で、終盤にかけてドル売りの動きがやや目についた。

前日NY流れを継ぎ、112.70円レベルと本日のドル高値圏で取引が始まったものの、上値は重い。前日値を下げた日経平均株価が100円を超える反発をみせるも、為替市場における円売りの反応は限定的だった。
そうしたなか、10時の仲値決済の前後で一時急速な円高が進展。目立った材料がないなか、国内の輸出企業や金融機関などによる3月の年度末決算対策としての円買い手当てや資金取引フローが取り沙汰されていた。

その後も、日経平均株価はしっかりとした値動きをたどったが、為替市場は逆に円買い優勢の展開。緩やかな右肩下がりを続けると、この日の安値圏である112.30円近くまで値を下げ、そのまま戻りらしい戻りもないまま16時時点では112.35-40円で推移している。

欧米市場の見通し

今週は1週間を通して注目材料が多いが、そのなかで市場参加者にもっとも注視されているものといえば「トランプ米大統領による施政方針演説」になる。ただ、トランプ大統領の演説、日程的には「28日」とされているが、それは米国時間で見た場合。日本時間にすると、明日3月1日の午前11時ごろになりそうで、東京勢にとっては本日ではなく明日の注目材料と一日ズレ込みそうだ。

米大統領の演説が、事実上明日の注目要因ということで、本日の欧米時間も基本的には動きにくい雰囲気か。112円台半ばを中心としたレンジ取引が続くとの見方が有力視されている。
とは言え、本日は10-12月期GDP改定値や2月のシカゴ購買部協会景気指数、同消費者信頼感指数などの重要な米経済指標が発表されるうえ、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の講演には一応要注意。

とくに、サンフランシスコ連銀総裁の講演は、昨日のNY時間も同様の米地区連銀総裁による発言を受けてドル高・円安が進行したという前例があるだけに油断は禁物か。変動に一時的なものに留まるだろうが、それでも荒っぽい変動をたどる可能性も留意しておきたい。

なお、そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、111.90-113.10円。ドル高・円安方向については、引き続き112円後半から113円にかけて移動平均線を中心としたテクニカルな抵抗が多く、ドルの上昇は限定的か。対するドル安・円安方向は、昨日安値である112円前後がサポートになると予想され、仮に割り込んでもドルが急落するイメージは乏しい。(了)

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