税制改革案、一般教書演説、予算教書(17年2月20日)

ドル円は1月23日に日足の一目均衡表の先行スパン1と2の間の域に入り込んで以来、111.57〜115.38のレンジの中、上下動を繰り返し、次の大きな動きを待っています。

税制改革案、一般教書演説、予算教書(17年2月20日)

ドル円:2月20日のファンダメンタル分析

テーマ:驚くべき税制改革案、一般教書演説、予算教書の発表。

ドル円は1月23日に日足の一目均衡表の先行スパン1と2の間の域に入り込んで以来、111.57〜115.38のレンジの中、上下動を繰り返し、次の大きな動きを待っています。想定されるきっかけは以下の3つです。

1. 先週トランプ大統領が公言した「驚くべき税制改革案」、
来週2月28日に予定されているトランプ大統領の上下両院での演説の際に発表されるのか
それともそれ以前に別途発表されるのか何れにせよ、そのタイミングと何よりその内容に注目です。

2. 一般教書演説、通常であれば1月20日の大統領就任後、1月月末までのタイミングで行われるのですが今回は新任という事もあり、既に就任から1か月、ずれ込んでいますね。
トランプ大統領の2本柱のインフラ投資と大型減税をどう描くのかに注目です。

3. 予算教書の発表、通常であれば一般教書演説の後、2月中旬頃までには発表されるのですが、こちらも遅れています。

これらの内容次第、市場が好感すれば、NYダウは更に史上高値を更新、2.40%台まで低下してきた米10年債利回りも再度上昇、ドル相場は強含み、ドル円も先週上値の重たかった115台を回復、日経平均も20000を目指すというような展開を想定します。
逆に市場が失望する場合、もしくは好感させられない場合をも含み、調整先行の相場を想定します。まずは史上高値圏にあるNYダウから始まり、ドル相場も下値の支持線とみられる111.50を割って下値模索との展開を想定します。

これまでトランプ大統領は、一般教書・予算教書に関しては、いついつまでに行う等の発言をしていません。
このまま行わずにずるずる後ずれして行けば、市場が嫌気・失望の可能性が高まってきます。
トランプ大統領の魔法の言葉にも賞味期限があり、魔法の言葉の効果を維持するためには、不断のサプライズを市場に提供し続けなければなりません。賞味期限の前に、息切れが心配されます。

ドル円:2月20日のテクニカル分析

ポイント:転換線を割り込んでの112台。

昨日は、緩やかに下降する日足の一目均衡表の基準線113.61に上値を抑え込まれた格好で、転換線113.28を割り込み、17日安値の112.61まで下押ししました。
昨年12月15日の高値118.67と、1月3日年初来高値の118.61とをダブルトップとした下げの流れを、1月23日に日足の一目均衡表の先行スパン1を下へ割り込んで以降方向感を失っています。
その中で113.00を割り込んで、しかもNY引けで113台を回復できず112.85で引けている形から、目先足元は下値模索と想定します。

テクニカルには、引き続き高値圏で難しい局面が継続です。
15日の長い上ヒゲ、低下してきている日足の一目均衡表の基準線113.61に上値を抑え込まれた格好です。
この基準線を上抜いてゆければ先行スパン1の116.34の上抜けも視野に入り、そこまで上昇すれば新しい上昇トレンドに入るとの想定に変わりありません。
上昇して来ている転換線113.28を下抜け、同線を割り込んだままの内は、再度の111.50水準の下抜けを試す展開を想定します。実勢値を26期間後ろへずらしている遅行スパンは当然の事ですが、実線を下回ったままです。

上値方向を目指すには
1. NY引けでの基準線回復が必要です。
2. この基準線を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
転換線を下回っての112台引けは、一段の安値模索の動きにあると判断します。

下値目途は、
1.年初来安値2月7日の111.57です。
2.その下は、昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94です。
  因みに同水準は先行スパン2の109.93でもあり、強い支持であると判断します。

連日述べております通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方にも変わりはありません。
2月7日は111.57まで下押しし年初来安値となっていますが、1月3日の初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
つまり上昇しても118〜120、下押ししても110〜112が今年の限界とみています。

今日のレンジは、112.50~113.50と見ます。

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