波乱の予感(2017年2月7日)

いずれにせよ、この週末の日米首脳会談がポイントです。

波乱の予感(2017年2月7日)

いずれにせよ、この週末の日米首脳会談がポイントです。

ドル円は、
1.日足で見た場合、昨年12月15日の高値118.67と、本年1月3日の高値118.60とをダブルトップの格好で下値を模索する流れの中にあります。
2.その前は、11月の101.20から118.60までの上昇があります。この上昇の途中でも一旦112〜114の価格帯に於いて、9期間横ばいで揉む形で時間的な処理をした後、昨年12月15日の高値118.67へと上げてきています。
3.そして今回、本年1月3日の高値118.60からの下押しは、17日に安値112.60までと、初めて112.00〜112.50の支持線としての価格帯を試し始めました。昨日はそれから15期間目に当たるので、ここからの下げを想定した場合にはやや時間経過が長いので、あまり大きくは下押ししないのではと考えます。
4.問題は10日の日米首脳会談で、トランプ大統領から円高・ドル安要求発言が出るかどうかです。
その場合には、下値の強い支持線の110.00割れの109.93/94を下抜け、年初来安値の101.18を試すと想定します。
5.もし円高・ドル安要求発言が出ない場合には、下値の支持線109.93/94割れを回避すると同時に、ドルの買い戻しとなると想定します。上値抵の抵抗線113.72から114台の回復を目指すでしょう。

いずれにせよ、この週末の日米首脳会談がポイントです。
今回の首脳会談に関しては、先日トランプ大統領に先駆けて来日したマテイス国防長官の言動が常識的な物であったからと言って、波乱なく円満に終わると考えるのは違うと考えます。先兵としてのマテイス国防長官が穏やかであった故に、トランプ大統領は逆に強硬な要求をハッキリと提示して来ると想定します。
1. トヨタのメキシコにある主力工場の米国内への移転を要求
2. 米国の貿易赤字を縮めるため、為替調整を求め、ドル円の円高・ドル安を要求
この2つの要求の可能性に警戒です。

ドル円:2月7日のテクニカル分析

ポイント:112.00を下抜け、次のターゲットは109.94。

テクニカルには、日足の一目均衡表・転換線を割り込んだままなので、足元は下向き継続です。
本日もこの転換線を上値抵抗と考え、同線を背後に戻り売り優先、もし上抜けてくる場合には一旦買戻して様子を見るべきと考えます。
日足の一目均衡表の先行スパン1の116.13と先行スパン2の109.93の間の広い領域に入り込んだままでの動きです。 11月の101.20から118.60までの上昇の38.2%下押しに当たる水準の112.00をしっかり割り込んできたので、この後の予想される最大の下値押しは50%下押しの水準の109.94と想定されます。そしてこのレベルは丁度先行スパン2の109.93に相当しているので、強い支持線です。

上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線113.71の回復、そして114台の回復です。
2. 115.33で横ばいの日足の一目均衡表・基準線を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
転換線を下回っている限りは、一段の安値模索の動きの中にあると判断します。

本日の下値目途は、
1.NY の引けレベルで112.50、112.00を下抜けて来ている事から、昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94を試す流れでしょう。
2.先行スパン2でもあるこのレベルを下抜ける場合には、その下にはっきりとした支持線が無いため、今回の上昇の起点である昨年11月の101.20まで下げる100%の下押しを意識する事になります。

上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線113.71の回復、そして114台の回復です。
2. 115.33で横ばいの日足の一目均衡表・基準線を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
転換線を下回っている限りは、一段の安値模索の動きの中にあると判断します。

本日の下値目途は、
1.NY の引けレベルで112.50、112.00を下抜けて来ている事から、昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94を試す流れでしょう。
2.先行スパン2でもあるこのレベルを下抜ける場合には、その下にはっきりとした支持線が無いため、今回の上昇の起点である昨年11月の101.20まで下げる100%の下押しを意識する事になります。

これまで述べてきた通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方に変わりはありません。
昨日年初来安値を111.66まで下押ししましたが、年初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。但し、この10日の日米首脳会談でトランプ大統領から円高・ドル安の要求がある場合、下値は100.00水準までの下押しの可能性があると想定します。

今日のレンジは、111.50~113.50と見ます。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る