東京市場のドルは一時153円台まで上昇、12月利上げ見送りムードがやや強まる(24/12/13)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、12月の全国企業短期経済観測調査(短観)の結果後、12月利上げ見送りムードがやや強まり、153円台まで上昇した。

東京市場のドルは一時153円台まで上昇、12月利上げ見送りムードがやや強まる(24/12/13)

東京市場のドルは一時153円台まで上昇、12月利上げ見送りムードがやや強まる

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、12月の全国企業短期経済観測調査(短観)の結果後、12月利上げ見送りムードがやや強まり、153円台まで上昇した。

昨晩の海外時間では、米11月生産者物価指数の伸びが予想外に加速したが、同時に、先週分新規失業保険申請件数が予想外に前週から増加したため労働市場減速懸念に一時ドル売りが優勢となり151円台まで下落。

その後、インフレ上昇に加え、トランプ次期米大統領がニューヨーク証券取引所(NYSE)での演説やインタビューで減税策を再表明するなど、強い成長を公約したことや米30年債入札の低調な結果を受けて、長期金利の上昇に伴いドル買いが再開した。日銀の追加利上げ先送り観測を受けた円売りも強まり152円台半ばまで値を戻した。

日銀が13日に発表した12月短観によると、大企業製造業の景況感は+14と9月調査(プラス13)から上昇。一方、非製造業の景況感はプラス33と引き続き高水準だが、9月調査(プラス34)比では小幅に悪化するなどまちまちの結果となった。ただ、ドルは153円台に乗せるなど、日銀による追加利上げ実施見送りを織り込むような動きとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円60銭
高値:153円09銭
安値:152円46銭
終値:152円90銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円76銭
高値:160円25銭
安値:159円65銭
終値:160円01銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円14銭
高値: 97円44銭
安値: 97円02銭
終値: 97円30銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:193円42銭
高値:193円87銭
安値:193円30銭
終値:193円62銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39624円05銭
高値:39734円99銭
安値:39247円41銭
終値:39470円44銭(前日比−378円70銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ビルロワドガロー仏中銀総裁が会議開会挨拶
18時00分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が講演
19時00分、欧、10月ユーロ圏鉱工業生産指数(前月比)、前回:−2.0%
20時00分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が最新経済予測を公表

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、日銀による12月利上げ観測の後退を意識した地合いが続き、緩やかな円安ドル高が進みそうだ。

日銀短観で、企業のインフレ期待を示す「企業の物価見通し」は、消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が平均で1年後2.4%、3年後2.3%、5年後2.2%と前回調査から変わらず。日銀は2%の物価安定目標の達成を判断する上で基調的な物価上昇率を重視しており、日銀の想定通りの結果(オントラック)となった。

植田総裁は、11月末の講演にて「データがオントラックに推移しているという意味では近づいている」と発言しており、まさにその裏付けとなる日銀短観のデータと言えよう。ただ、12月利上げ観測は短観発表後も後退したままで、日米金利差の拡大を材料視した円安ドル高は継続している。

日足の一目均衡表では、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が引き続き期待できよう。基準線を突破するか注目したい。

今晩の海外時間では、緩やかな円安ドル高推移を想定。上値メドは153円50銭、下値メドは152円50銭とする。

東京市場のドルは一時153円台まで上昇、12月利上げ見送りムードがやや強まる

ドル円日足

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