ドル円:1月10日のファンダメンタル分析
今後もトランプ次期大統領のツイッター発言には要注目で、市場がその内容に左右される状況は少なくとも20日の大統領就任式の日までは続くと想定します。しかも20日以降には止むという保証はなく、逆にその後も継続すると見ておくべきでしょう。
トランプ次期大統領のツイッター発言先行のやり方は、彼独自の政治のスタイルなのだと見ます。
これは、まずアドバルーンを上げて世論の反応の様子を見るという旧来の手法に似ています。
また今までは政治と言えば、よく密室の中で行われてきたのですが、トランプ次期大統領はツイッター発言という形で、その密室のドアを解放し、米国民を政治の議論に巻き込んだのだと思います。
これは16年前の小泉首相の手法に酷似していて、
その政権の魅力は「政治の劇場化」、
その政権の強さの源は「世論の支持率の高さ」です。
なので支持率の低下が、トランプ次期米大統領の弱点なのだと言えます。
ですから彼は、常に高い支持率を必要としています。
ドル円:1月10日のテクニカル分析
ポイント: ドル円は6日一時115割れ寸前まで下落しましたが、同レベルでは買いも観測され、それ以下への下押しは無く、ただ、同時に、昨日ドル円117台では売りも観測され、上値も下値も抑えられている状況です。今は相場が動意づくまでは待ちで臨むことが賢明と判断します。
テクニカルは、昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方から、5日はこのダブル・トップのネックライン116.04を下抜けた事でそのターゲットとして113.00水準が意識されていました。
今日のレンジは、115.50~118.00
しかし翌6日は、このダブル・トップのネックライン116.04を上抜け、117.00での引けとなり、一気に日足の一目均衡表の基準線115.77、転換線116.84も連続して上抜けた事で、一転高値更新を試す流れとなりました。
昨日はその流れで117.52まで上伸するも、やはり118台へは届きませんでした。その後の下押しでも116.16までと、下押しを試すのに必要なネックライン116.04の下抜けもできませんでした。
引き続き、高値更新には118台への回復が必要ですし、
安値更新の為には、ネックライン116.04の下抜けが必要です。
今日のレンジは、115.50~118.00と見ます。
オーダー/ポジション状況
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