東京市場のドルは150円水準でもみ合い、程よい雇用統計ならば利下げ観測再燃も
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米雇用統計発表前で積極的な売買は手控えられたことから150円を挟んだ小動きとなった。
昨晩の海外時間では、日銀の早期追加利上げ見送り観測が強まったことから円売りが優勢となったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペース鈍化の思惑に金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、雇用統計への警戒や、カリフォルニア州での地震の報道などで長期金利が低下、さらに、フランスの政局不安の緩和を受けた欧州通貨高でドル売りに転じた。一時150円70銭まで上昇したが、150円10銭水準まで値を崩した。
東京時間では、米雇用統計発表を前に積極的な売買は手控えられて150円を挟んだもみ合いとなった。東京市場で日経平均が5日ぶりに反落となったが、39000円水準は維持しており、為替への影響は限定的。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円07銭
高値:150円28銭
安値:149円77銭
終値:149円86銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円93銭
高値:159円03銭
安値:158円38銭
終値:158円52銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 96円85銭
高値: 96円92銭
安値: 96円30銭
終値: 96円44銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:191円50銭
高値:191円70銭
安値:190円93銭
終値:191円09銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39371円56銭
高値:39468円47銭
安値:38940円44銭
終値:39091円17銭(前日比−304円43銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分、欧、第3四半期実質GDP(確報値)、前回:0.4%、市場予想:0.4%
22時30分、米、11月非農業部門雇用者数、前回:1.2万人、市場予想:20.0万人
22時30分、米、11月失業率、前回:4.1%、市場予想:4.2%
23時15分、米、ボウマンFRB理事が討論会に出席
24時00分、米、12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、前回:71.8、市場予想:73.2
24時30分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁が講演
26時00分、米、ハマック・クリーブランド連銀総裁が講演
27時00分、米、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が講演
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、米雇用統計を睨んだ展開となろう。12月FOMCでの利下げ観測に大きな影響を与えることから、非農業部門雇用者数と失業率に関心が向かっている。
10月の非農業部門雇用者数は前月比1.2万人の増加に留まったが、ハリケーンやボーイングのストライキの影響が大きかったことで、為替市場、株式市場ともにネガティブ視されることはほぼなかった。11月はこうした反動もあり、市場予想は同20万人の大幅な増加が見込まれている。
失業率の予想は前月より0.1ポイント悪化し4.2%が見込まれている。仮に雇用者数と失業率が市場予想通り、もしくは予想よりもやや悪化ぐらいの結果となれば、17−18日のFOMCでの0.25%利下げ観測を裏付ける内容となろう。一方、予想を上回る強い結果となった場合、12月利下げ観測が一気に後退し、金利上昇、ドル高、株安の展開となるだろう。
日足の一目均衡表では、週初は雲上限を割り込む場面もあったが、下影(下ヒゲ)を残し、雲上限水準で下げ止まっている。100日移動平均線より上を推移していることから、今後は雲上限を下値サポートとして意識しそうだ。切り上がっていく雲上限に沿った動きとなるか注目。
今晩の海外時間は、雇用統計発表後の米金利の動向に注目となる。上下に振れる展開を想定し、上値メドは150円80銭、下値メドは148円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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