ドルは149円台まで下落、ブラックフライデーの薄商いのなか150円水準でのもみ合いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀による12月利上げ観測が強まったことから一カ月ぶりに149円台を付ける場面が見られた。
昨晩の海外時間は米国が感謝祭の祝日のため株式、債券市場が休場。主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続き、151円99銭まで買われた後は151円50銭水準での小動きとなった。
朝方に発表された11月東京都区部消費者物価指数(除く生鮮食料品)が前年同月比2.2%上昇と市場予想同2.1%増を上振れたことで日本銀行による利上げ観測が強まり、1カ月ぶりに1ドル149円台に突入する展開となった。株式市場では、日経平均が一時38000円を割り込む場面も見られるなど、円高進行を嫌気した格好。日経平均は下げ渋ったが、ドルは150円台前半でのもみ合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円54銭
高値:151円54銭
安値:149円76銭
終値:150円10銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円93銭
高値:159円95銭
安値:158円24銭
終値:158円63銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 98円53銭
高値: 98円53銭
安値: 97円53銭
終値: 97円80銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192円29銭
高値:192円32銭
安値:190円33銭
終値:190円74銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38205円08銭
高値:38270円06銭
安値:37986円97銭
終値:38208円03銭(前日比−141円03銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分、欧、11月ユーロ圏消費者物価指数(速報値)(前年比)、前回:2.0%、市場予想:2.3%
20時30分、欧、デギントスECB副総裁がイベント講演
22時00分、欧、ナーゲル独連銀総裁がイベント出席
感謝祭翌日のブラックフライデーのため、米株式・債券市場は短縮取引
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、ブラックフライデーに伴い株式、債券市場が短縮取引のため、昨日同様、市場関係者が少なく小動き推移となりそうだ。東京時間で149円台に突っ込んだことから、参加者が少ない状況下、いったんはドル買戻しの可能性もあろう。
日足の一目均衡表では、転換線が基準線を下抜いたほか、遅行スパンも実線に隠れるなどトレンドは弱い。雲上限や100日移動平均線が位置する149円水準まで調整する余地はありそうだが、参加者が少ない今晩は、さすがに一段安は回避されると想定。150円水準での小動き推移となろう。
来週は12月に入ることで、11月の米雇用統計やISM製造業景気指数、非製造業景気指数など重要な経済指標の発表が予定されていることから、12月FOMC利下げの有無を確認する展開となる。ドルが一段安となるか、それとも値を戻すのか方向性が明確になるのは来週と想定する。
今晩の海外時間は薄商いのなか、150円水準でのもみ合いを想定する。上値メドは150円80銭、下値メドは149円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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