ドル円151円台半ば、昨日の急落からはやや戻す
28日午前の東京市場でドル円は小幅に反発。朝方、151.10レベルで取引の始まったドル円は、序盤150.93まで下げた後、実需とみられるドル買いも入り、仲値公表を挟んで151.75までほぼ一方向に上昇。その後は151円台半ばでのもみ合いとなり、東京時間正午現在は151.49での取引です。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が下落した流れを受け売りが先行しました。しかし、取引時間中に伝わった、バイデン政権が来週にも発表する中国向けの半導体販売規制の内容が、従来想定されていたものより後退しているとの報道に、情報技術系銘柄に買いが集まり、10時台にプラス圏に転じました。上げ幅は一時200円を超えましたが、その後はやや戻し、160円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された米10月PCEコアデフレーターが事前予想通りであったものの、それまでに発表された、10月耐久財受注、シカゴ購買部協会景気指数等の指標が悪く、米長期金利が低下。それに、米祝日前のドル買いポジション調整の動きも加わり、ドル円は米国時間に150.46まで急落しました。ただ、その後は米長期金利が下げ幅を縮小したことで買い戻され、151.11でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨日の急落で、当面の節目と見られていた200日移動平均線をあっさりと下抜け、上方では転換線が基準線をデッドクロス、地合いが一気に悪化しています。
昨日は9/16安値139.58を起点とする上昇チャネルの下限(昨日150.34、本日は150.55)付近まで下げてようやく下げ止まった形です。
今回の急落は、本日の米国祝日が「トランプトレード」に一区切りをつけるよいタイミングとなったことで、ポジション調整が膨らんだことが下げの一因と見られ、このまま下落が続くかはやや疑問。明日もしくは月曜の、感謝祭明けの米国勢の動きを確認する必要があります。
ただ、その間に上記のサポートラインを下抜けると、中期の上昇トレンドが崩れることから、節目の150円、その下の90日線(本日148.40レベル)を次々と試す動きともなりかねず、週末にかけてのドル円の動きは要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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