年末前のリスクオフ(2016年12月29日)

今年はクリスマスが日曜にあたったので、実質的に(英連邦は伝統的にクリスマスの翌日をボクシングデーとして休日とするため)火曜までがクリスマス休暇で、

年末前のリスクオフ(2016年12月29日)

年末前のリスクオフ

今年はクリスマスが日曜にあたったので、実質的に(英連邦は伝統的にクリスマスの翌日をボクシングデーとして休日とするため)火曜までがクリスマス休暇で、為替市場も一週間ほど閑散な取引が続いていました。

そして休み明けとなった途端にマーケットに活気が戻ってきたというより参加者が少なくなってきている中で思った以上の動きにつながったのが昨日の海外市場です。欧州市場では、これまで何度もテーマに上がったことですが、英国のEU離脱に対する懸念からポンドが売られ、更にユーロが売られる動きとなりました。

そして、NY市場では米国長期金利の低下とNYダウの下げが重なり、ドル円が急速に値を下げるリスクオフの動きへと繋がり、NY引け後には長期金利も久しぶりに2.50%を割り込み、本日の東京市場では東京の実需筋が休みとなる中、116円台後半へと円高が進む展開となっています。クロス円の下げも目立ち完全にリスクオフ相場となっていますが、時期的にも長期的なドル高の流れの中でいったん短期的な調整が進みそうなチャートとなっています。

ドル円日足チャートをご覧ください。

              ドル円日足

              ドル円日足

直近の動きを見ると、12月19日安値116.55を下抜けるともう一段の円高進行がありそうですが、いっぽうで高値118.66からフラッグ状の短期もみあいパターンを形成していることから、116.55を下抜けても流れとしては長期ドル高トレンドを再開するコンティニュエイション(継続)パターンを形成する可能性が高いと考えられます。

その場合、押しの限界点を探ることとなりますが、115円台に乗せる前の高値が12月1日の114.82となっていて、大統領選開票日の安値101.28から高値118.66までの23.6%押しとなる114.54も比較的近い水準にあります。つまり、ここからの押しの限界点としては115円割れというのがひとつの目安となり、年末年始相場で円が一段高となった場合の押し目として考えておきたい水準となります。

ただ、ドル買いが遅れている場合には、115円台半ば程度で下げ止まる可能性もあり、115円台半ばから115円割れは後から振り返ると絶好の押し目であったという展開を予想しています。

年内のFX羅針盤コラムの更新は本日が最終となり、年明けはカレンダー通り4日から再開します。今年も1年間お世話になりました。良い新年をお迎えください。

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