地政学リスクで一時円買い強まる(16年12月12日早朝)

15日海外市場では地政学リスクの高まりからドル円は116円台半ばまで円が買われる局面がありましたが、未明のイエレン議長のスピーチで持ち直し

地政学リスクで一時円買い強まる(16年12月12日早朝)

地政学リスクで円買い後イエレン議長でドル・株回復

15日海外市場では地政学リスクの高まりからドル円は116円台半ばまで円が買われる局面がありましたが、未明のイエレン議長のスピーチで持ち直し117.40レベルに急伸。しかし、明け方になってドイツでクリスマス市にテロ行為があったことが伝わると上げ幅を縮小、117円近くまで押し戻され、117円台前半での取引となっています。株価もほぼ同様の動きでNYダウは19,000ドルをいったん回復した後、上げ幅を削って39.65ドル高の19,883.06ドルで終了しています。

トルコで駐トルコロシア大使暗殺、ドイツではテロ

トルコのアンカラでロシアの駐トルコ大使が美術展に出席中トルコの現役警察官に背後から撃たれ、後に死亡が確認されました。犯人が射殺される前に「アレッポを忘れるな」と叫んだとの証言からシリアで対立するロシアとトルコの関係正常化の動きに反発した犯行と見られています。

イエレン議長がボルチモア大学で行ったスピーチで、議長は米労働市場は過去10年で最も強く、労働市場の改善を通じて大半の生活水準がようやく上昇してきていると述べ、米景気回復に一段の自信を示しました。踏み込んだ表現がなされたことが市場で好感され株も為替もトルコの暗殺事件での下げを取り戻した形になりました。

しかしその後ベルリンでクリスマス市にトラックが突入し6人が死亡したことが伝わると再びリスク回避の動きが強まり、株も為替も上げ幅を縮めました。

基調はドル、株ともに堅調

クリスマス週で参加者が減少しているためか全般的に市場の反応は鈍い中、先週末からの米中の緊張に新たな地政学リスクが相次いで加わった割にはドルも株も底堅い印象です。

本日は日銀政策決定会合2日目、昼ごろの結果の公表後15:30より黒田総裁の記者会見が予定されています。

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