東京市場のドル・円は買い戻し一巡、FOMC発表後にドル買い進むか注目(23/3/22)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、132円台でのもみ合いとなった。

東京市場のドル・円は買い戻し一巡、FOMC発表後にドル買い進むか注目(23/3/22)

東京市場のドル・円は買い戻し一巡、FOMC発表後にドル買い進むか注目

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、132円台でのもみ合いとなった。UBSによるクレディ・スイスグループ(CSグループ)の救済買収に関する市場の懸念は、今のところ劣後債の範囲内に留まっていることから、金融市場全体は落ち着きをやや取り戻している。一方、今晩の海外市場で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから、買い戻し以上の積極的な買いが入る余地はなく、ドルは祝日前である20日の水準を回復した後は小動きとなった。

なお、CMEグループによるFedウォッチでは、0.25%の利上げを想定する市場関係者が圧倒的に多く、8割ほどを示している。今回は、利上げ幅にスポットは当たっておらず、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、足元の金融システムの混乱にどのような発言を残すのかに注目が集まっている。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:132円35銭
高値:132円77銭
安値:132円26銭
終値:132円41銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円54銭
高値:143円04銭
安値:142円43銭
終値:142円65銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円30銭
高値:88円79銭
安値:88円22銭
終値:88円68銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:161円76銭
高値:162円21銭
安値:161円64銭
終値:161円94銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27298円15銭
高値:27520円97銭
安値:27267円26銭
終値:27466円61銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

16時00分、英、消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:−0.6%、市場予想:0.6%
16時00分、英、消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:10.1%、市場予想:10.0%
18時00分、欧、ユーロ圏経常収支(季節調整済)、前回:159.0億ユーロ
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:155.0万バレル
27時00分、米、FRB政策金利(上限金利)、前回:4.75%、市場予想:5.0%
27時00分、米、FRB政策金利(下限金利)、前回:4.50%、市場予想:4.75%
27時30分、米、パウエルFRB議長会見

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準手前で下げ止まっている。日足の一目均衡表では、雲上限が132円70銭水準でのもみ合いに。買い戻し一巡後は、様子見姿勢が強まっていることもあり、この雲上限が居心地のいい水準と考える。短期的な戻りの上値メドとして9日MAが位置する133円04銭水準が意識されそうだ。

今晩のFOMC発表後に行われるパウエルFRB議長の発言で、金融システムの安定化とインフレリスクを同時にコントロールするような折衷的な内容があった際、いったんは米2年債利回りが上昇し、ドルが買われる展開となろう。もっとも、イエレン米財務長官が「当局による介入の正当性」を明確に発言したことなどから市場は落ち着きを取り戻しているが、金融システムの安定化とインフレリスクのコントロールを同時にマネージするのは非常に難しいと考える。今回のFOMCでは、市場の想定通り0.25%は引き上げるが、継続的な利上げに対しては、インフレ関連の経済指標と足元の金融システムの動向を考慮するといった落としどころになるのではないかと推測する。

仮にパウエルFRB議長のコメントが材料となり、安心感からドル買いが進んだとしても、以前のような米金利先高感が再燃するまではいかないことから、目先の9日MAが上値抵抗ラインとして意識されよう。今晩のドル・円の上値メドは、9日MAの133円04銭、下値メドは21日の安値である131円03銭とする。

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ドル円日足

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