次の焦点は米利上げの有無(週報2016年10月第四週)

米大統領選挙の

次の焦点は米利上げの有無(週報2016年10月第四週)

ドル円:10月17日からの先週

先週のドル円は方向感なく、103台前半から104台半ばでもみあいでした。

17日は、前週引けの104.16からギャップアップの104.29で始まり直後に17日の高値104.36を付けました。
一旦103.93まで下押しするも、すぐに再度104.36まで上戻しでしたが、その後は終日じりじりと下降を続け、
NY時間に入り17日の安値103.78を付けた後、103.88で引けました。背景は欧州時間に入り、欧州株が弱かったからです。

18日は、前日の引け103.88で始まり、すぐに103.67まで下げました、これが18日の安値です。ここから海外時間に向かって18日高値の104.19まで上伸。NY時間に入り、米経済指標が悪くドル売りになり103.74まで下押しして、103.86で引けました。18日は一旦104台へ乗せるも維持できずに103台へ下押しされてしまいました。

19日は、前日引けの103.85で始まり、すぐに上値103.95を付けました。これが19日の高値です。その後は欧州時間に入り欧州株が弱くユーロ売りとなり、19日安値の103.16まで下押ししました。その後やや戻して103.43で引けました。

20日は、前日引けの103.43で始まり、すぐに103.33」まで下押しし、これが20日の安値です。その後は終日じりじりと上昇を続け、
NYj時間に20日の高値の104.10を付け、103.94で引けました。この日も一旦104台へ乗せるもNYの引け時点には同レベルを維持できずに103台へ下押しされてしまいました。

21日は、前日引けの103.94で始まり、すぐに21日高値の104.20を付けました。しかしすぐに下押しされて21日の安値103.51
まで下押しして、103.83で引けました。この日も下げの背景はやはり欧州株が弱かった事です。この日も一旦104台へ乗せるものの同レベルを維持できずに、103台へ下押しされてひけています。

ドル円:10月24日からの今週

CME通貨先物ポジション状況:10月18日時点
   (10月18日)   (10月11日)   (10月4日)
円      36991     45909     68695 
ユーロ ▲109268  ▲93472    ▲82059
ポンド ▲91558  ▲95470    ▲97572

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで10月18日付けのネットの円の買い持ち高は前週からさらに減少。
これまでのネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
13.34(-0.41)日中高値は14.53。下落しての引け。ダウが一時の大幅安から持ち直したことなどが好感され、リスク・オフ的な動きは強まりはしませんでした。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

市場では、米大統領選挙に目途が着いたとされています。
つまりクリントン候補が、トランプ候補を退けて、第45代米大統領になるのでしょうとの
市場の織り込みです。

確かに各社ばらつきはあるものの、世論調査は総じてクリントン氏有利でほぼまとまってきていますから
余程の事が無い限り、ひっくり返る事は無いでしょう。
それにしても今回の選挙程盛り上がらなかった米大統領選挙もめずらしいと思います。
自分の記憶にあるのは35代のケネデイ大統領からですが、本当の意味での大統領選挙と言えば37代のニクソン大統領からです。各大統領選挙にはそれぞれ特色があったのですが、それなりに毎回盛り上がっていました。
何故今回の選挙が盛り上がらないかと言うと、クリントン候補に投票する人の多くは、クリントン候補が好きで支持しているのではなく、トランプ候補にはしたくないという理由で、クリントン候補を支持している選挙民が結構多いからです。

これはクリントン候補の戦術にも問題があって、キャンペーンの最中に、自分の事や、自分は何をやりたいという事よりも、
トランプ候補を米国大統領にするわけにはいきません、だから私を指示してください、と運動したからです。
確かに過激な言動の多いトランプ候補に、米国核のボタンを委ねるのは確かに怖いものがあります。
其処を上手くついたのですが、となるとトランプ候補出なければ誰でもいいという事になってしまい
是非クリントン候補を米国大統領にしよう、とのうねりにはならないのですね。

これを市場から見てみると、不透明な要素が減るという事は、その分リスクが減るという事で
正常な予想がこれから出来る訳です。
その意味では、これからのポイントは、FRB がいつ利上げを再開するかです。
その予想に従って、ドル相場も、米国金利も、米国株も、これから動き出すのです。
11月1〜2日のFOMCでは、流石に動かないと想定します。
11月8日の米大統領選挙の前だからです。
米大統領選挙の目途がほぼついたとはいっても、緊急事態に備えておかなければならにのですから。
とすればその次の12月の会合での利上げと想定します。
逆に12月の会合ではやってくると思います。

予想レンジは、101.50〜104.50 と見ます。

オーダー/ポジション状況

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