東京市場のドル・円はドル一段安を回避、「炭鉱のカナリア」の暗号資産は既に値を戻す(23/3/14)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル一段安を回避する地合いとなった。

東京市場のドル・円はドル一段安を回避、「炭鉱のカナリア」の暗号資産は既に値を戻す(23/3/14)

東京市場のドル・円はドル一段安を回避、「炭鉱のカナリア」の暗号資産は既に値を戻す

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドル一段安を回避する地合いとなった。昨晩、米国株式市場はやや落ち着きを取り戻した一方、米債券市場での利回り急低下は続き、2年債利回りは1980年以来の大幅低下となった。ドルは対円で一時2%超下げ132円台まで売られたが、東京市場では売り一服となっている。日経平均は3日続落で銀行株を中心にきつい下げとなったが、為替市場では、今晩の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとするムードが強まり、ドルは多少買い戻されたもよう。

一部市場関係者は「米CPIで強いインフレが確認できない場合、米金利先高感が高まることはしばらく無さそうだ」とコメント。CMEグループが算出するFedウォッチでも、3月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き(4.50%―4.75%)を予想する割合は4割超と、米金融機関の連鎖破綻を受けて、市場のマインドは大きく変化している。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円18銭
高値:134円03銭
安値:133円04銭
終値:133円95銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円88銭
高値:143円42銭
安値:142円63銭
終値:143円32銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円76銭
高値:89円14銭
安値:88円55銭
終値:89円06銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:162円21銭
高値:162円84銭
安値:161円88銭
終値:162円74銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27455円95銭
高値:27455円95銭
安値:27104円75銭
終値:27222円04銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

16時00分、英、ILO失業率、前回:3.7%、市場予想:3.8%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.3%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比)、前回:0.4%、市場予想:0.3%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:6.4%、市場予想:6.0%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比)、前回:5.6%、市場予想:5.5%
30時20分、米、ボウマンFRB理事の講演(イノベーションに関して)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、収斂していたバンドの−2σにタッチしている。137円台から3本陰線(9日、10日、13日)を並べていることから短期的には反転しそうな状況にあるが、米金融機関の連鎖破綻という状況を考慮すると、米CPIの結果発表後、思惑錯綜で乱高下する地合いとなりそうだ。ボラティリティが高まっていることもあり、上下どちらかにかけるバイナリーオプションで一儲けしようと考える投資家も多いはずだ。

100日移動平均線(MA)の135円68銭、200日MAの137円49銭を明確に下回っていることから、1月16日の安値127円22銭を起点とした2か月近いリバウンドはいったん終わったと考える。一方、米金融当局が顧客保護の対応を進めているほか、これ以上の連鎖破綻等の可能性が低下した段階ではドルの揺り戻しはあろう。その場合は、日足の一目均衡表の雲上限133円56銭水準がサポートラインとして意識されよう。

今晩の海外市場では、米FOMC開催前の最も注目の経済指標ともいえる米CPI発表を控えている。強い米CPIが確認できた際、乱高下していた米2年債は落ち着きを取り戻すとみている。「強い米CPI」という結果が見えた際、「やっぱり金利先高感が強いのが市場のコンセンサスである」と市場関係者は安心することだろう。米金融機関の混乱と経済指標のにらみ合いという構図だが、「炭鉱のカナリア」的な超リスク資産である暗号資産は既に値を戻している。市場規模は違えども、ビットコインなどの戻りは一定の安心材料と言えよう。今晩の海外市場では、為替市場、債券市場ともに落ち着きを取り戻すと考える。上値メドは20日MAの135円35銭、下値メドは昨日安値132円28銭とする。

東京市場のドル・円はドル一段安を回避、「炭鉱のカナリア」の暗号資産は既に値を戻す

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る