ドル・円は136円前後の小動き、短期的には今晩のパウエル議長の発言で動意付くか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日中値幅30銭程度の狭いレンジでの小動きとなった。昨夜の海外市場では、7日の24時から開催される米上院銀行委員会でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言を見極めたいとするムードが強く、ドル・円は終始136円前後で推移。東京市場もこの流れを受け継ぎ、終始、トレードチャンスに乏しい展開が続いた。東京時間に政策金利の引き上げ発表があった豪ドルなど一部通貨が動意付く場面は見られたものの、米ドルは静かな一日となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:135円94銭
高値:136円18銭
安値:135円84銭
終値:135円99銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:145円21銭
高値:145円45銭
安値:145円17銭
終値:145円40銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円49銭
高値:91円75銭
安値:91円09銭
終値:91円25銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:163円48銭
高値:163円88銭
安値:163円40銭
終値:163円68銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28202円59銭
高値:28398円27銭
安値:28202円59銭
終値:28309円16銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
16時00分、独、製造業受注(前月比)、前回:3.2%、市場予想:−0.7%
16時00分、独、製造業受注(前年比)、前回:−10.1%、市場予想:−11.9%
24時00分、米、卸売在庫(前月比)、前回:−0.4%、市場予想:−0.4%
24時00分、米、パウエルFRB議長の議会証言
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σに沿った反発が続いていたが、足元やや上げ一服となっている。
2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)、38.2%戻しの136円65銭、そして、100日移動平均線(MA)の136円36銭などをいったんは突破している。引き続き目先のターゲットは、200日移動平均線(MA)が位置する137円38銭となろう。この水準を上回るとドル買いのトレンドは強まり140円台が見えてくると考える。
日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がったこともあり、自然体で雲上限を突破。一目均衡表ベースでは、目立った上値抵抗は観測されないことから、この雲上限が下値サポートラインとして意識されよう。
一方、下向きの100日MAが目先の上値抵抗ラインとなっており、足元、動意薄の展開となりつつある。今週末の10日(金)に、日銀金融政策決定会合と米雇用統計の発表を控えていることもあり、今晩のパウエルFRB議長の議会証言を材料にドル・円が上下に振れることはあっても、ドル売りもしくはドル買いのトレンド発生は難しい。つまり、目先のターゲットとなっている200日MA突破や、一目均衡表の雲上限である134円水準下振れの可能性は低いだろう。
本日の海外市場は、24時スタートのパウエルFRB議長の議会証言に絡んだトレードチャンスはありそうだが、上記のような理由から短期的な動きに留まると想定。基本もみ合い相場を想定し、本日の上値メドは、100日MAの136円36銭、下値メドは、前日安値135円38銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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