ドル円一時128.66まで下落、日本国債10年物利回りが0.5%超で取引
13日午前の東京市場でドル円は安値圏でのもみ合い。昨晩海外市場でドル売りが急速に進展した流れを受け、朝方129.20レベルで取引の始まったドル円は、序盤に128.66まで下落して年初来安値を更新。その後は129円を挟んでのもみ合いに転じました。東京時間正午現在は129.14レベルで取引されています。
尚、本日午前中、日本の10年物国債は前回政策決定会合で上限として定められた+0.5%の変動幅を超え、一時0.545%で取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米市場で主要株式指数がほぼ全面高で終了したものの、円高の進行や、日本の長期金利の上昇が嫌気され序盤から売りが先行、幅広い銘柄で売りが広がり、306円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目された米12月CPIでヘッドライン、除く食品エネルギーともに予想通り前月を下回り、米国でのインフレ率鈍化が確認されたとして、米長期金利が乱高下ののち急低下。米10年債利回りでは日中より0.1%以上下げて3.42%台に低下したことから、ドル円も131円台後半から128.87レベルに急落し、129円台前半でアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、1/3の直近安値129.52を大きく割り込みドル安円高が進行。日足レベルでのサポートは見当たらず、週足では2021年1月安値102.59から昨年10月高値151.95までの上昇の半値戻し127.27が視野に入ってきています。一方上方向はこれまでのサポートであった129.50近辺や130円がレジスタンスに転じそうです。
ドル円は、昨晩米CPI後の米金利低下に加え、ほぼ同じタイミングで日本の国債市場が日銀のさらなる引き締めへの催促相場化するという二重苦で、ドル安円高が進行中です。
今のところ日銀は0.5%の無制限介入を続ける方針のようですが、日銀の具体的対応、総裁はじめ関係者の発言を含め、日本の10年債市場が新たな市場の焦点となりつつあり、本日午後以降の動向を要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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