ドル円145円割れ
ドル円は米国CPIが予想よりも弱かったことをきっかけに、145円の大台を割り込みNY昼前には141円台へと入り込んできました。これまで日米金利差拡大を背景として長期的なドル高・円安を考える参加者が多く、実際にシカゴの通貨先物をはじめ長期的なポジションはドル買い・円売りで動いていました。
しかし、米国CPIが予想の8.0%に対して7.7%とかなり低い数字となったことで、絶対的な水準はまだ高いものの米国のインフレ率はピークアウトし、12月FOMCにおける利上げは0.5%となるであろうことが確定的となり、シカゴのFF先物の利上げ織り込み度でも、CPI後に0.5%が80%以上のコンセンサスとなっています。
テクニカルにはどこまでドル安・円高の調整が進むのかを日足チャートから考えてみましょう。
ドル円日足
チャートの中で重要な水準145円にピンクの水平線を引いてありますが、同水準は9月の高値圏であり。10月に上抜けてからはサポートラインとして、変形ダブルトップ(水色の点線)のネックラインとなっていました。同水準を下抜けたことで10月高値の151.93が今年の高値となった可能性がかなり高くなり、ドル買いポジションの解消がまさに進んでいる状況にあります。
短期的には8月安値と10月高値の半値押しとなる141.16(赤のターゲット)が最初のターゲットとなり、大きくは大台140円をトライすることで7〜8月の高値圏に重なる水準に押しが入ることでいったんバランスが取れる動きになってくるのではないかと見ています。動き次第では更なる下押しも考えられますが、下げの動き自体も速いことから、140円の大台をあっさりと割り込むというところまでは行かないのではないかと見ています。
オーダー/ポジション状況
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