ドル円、145円台突入で堅調推移。本日はいよいよ注目の米雇用統計が発表(10/7朝)

6日(木)のドル円相場は堅調な値動き。

ドル円、145円台突入で堅調推移。本日はいよいよ注目の米雇用統計が発表(10/7朝)

ドル円、145円台突入で堅調推移。本日はいよいよ注目の米雇用統計が発表

〇ドル円、米長期金利上昇とFRB関係者のタカ派発言に米国時間終盤145.14まで上昇
〇ユーロドル、米金利上昇、ECB議事録での一部の0.5%利上げ主張等に0.98割れ
〇ドル円、テクニカルの地合い強いが、介入警戒感強く上昇余地は限られる
〇本日21:30の9月米雇用統計に注目集まる、ネガティブサプライズに警戒必要
〇本日の予想レンジ:144.00ー146.00

海外時間のレビュー

6日(木)のドル円相場は堅調な値動き。アジア時間朝方にかけて、安値144.38まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、@日経平均株価の堅調推移(リスク選好の円売り圧力)や、A日米金融政策格差を背景とした根強いドル買い・円売り(米10年債利回りは10/4に記録した3.56%をボトムに反転すると昨日は一時3.84%へ急上昇)、Bミネアポリス連銀カシュカリ総裁による「積極的な利上げを一時停止するのはかなり先」とのタカ派的な発言(市場で燻る利上げ休止観測を牽制)、CクックFRB理事による「持続的なインフレがFEDの急速な利上げを正当化する」とのタカ派的な発言、D欧米株の軟調推移(リスク回避のドル買い圧力)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値145.10まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間10/7午前4時40分現在)では、145.05前後での底堅い動きが続いております。(編集部注:最終的な高値は5:54の145.14) 尚、昨日発表された米新規失業保険申請件数(結果21.9万件、予想20.4万件)は市場予想を上回る不冴な結果となりましたが、市場の反応は限定的となりました。

6日(木)のユーロドル相場は軟調推移。アジア時間朝方にかけて、高値0.9926まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、@米金利上昇に伴うドル高圧力や、A欧州株の冴えない動き、BECB議事要旨のハト派的な結果(9月ECB会合では75bpの利上げが決定されるも、議事要旨には一部当局者が50bpの利上げに留めることを主張していたことが明らかに)、C米当局者(ミネアポリス連銀カシュカリ総裁やクックFRB理事など)によるタカ派的な発言、Dロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクが重石となり、米国時間午後にかけて、安値0.9788まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間10/7午前4時40分現在)では、0.9796前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は10/5に記録した直近安値143.52をボトムに反発に転じると、昨日は一時145.10まで上昇しました。強い買いシグナルを示唆する三役好転や強気のパーフェクトオーダーも成立しており、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。但し、アップサイドには強力なレジスタンスとして意識されている「政府・日銀の介入警戒ライン(9/22介入時の直前の高値は145.90)」が控えているため、余程強いドル買い・円売り材料が出てこない限り、ここからの続伸余地は乏しいと判断できます(ここ最近のドル円相場は、米FRBによるタカ派傾斜に伴うドル買い圧力vs政府・日銀に介入警戒感を背景とした円買い圧力のせめぎ合い相場。特に145円upperは鈴木財務相や神田財務官からの円安牽制が相次ぐため、ドル円ロングの手仕舞いが強まり易い)。

こうした中、本日は日本時間21:30に発表される米9月雇用統計に注目が集まります。10/4に発表された米8月JOLT求人件数の不冴な結果(昨年6月以来の最低水準)が示した通り、企業側が既に採用凍結やリストラ着手を始めている可能性も高く(急ピッチな米利上げとそれに伴うに米経済の先行き悪化見通しが背景)、本日発表される米9月雇用統計は特にネガティブサプライズに警戒が必要と考えられます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(米雇用統計の大幅悪化→米労働市場の悪化懸念台頭→米FRBによる利上げペース鈍化観測→米長期金利低下→米ドル全面安→ドル円急落の波及経路を想定。仮に米雇用統計が強く、ドル円が145円台後半へと急伸する場合であっても、介入警戒感から一巡後は急反落に転じるシナリオを想定。状況次第では追加的な実弾介入実施の恐れあり)。

本日の予想レンジ:144.00ー146.00

注:ポイント要約は編集部

ドル円、145円台突入で堅調推移。本日はいよいよ注目の米雇用統計が発表

ドル円日足

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