ドル円144円台前半、一旦高値試しに失敗後口先介入で下押し
14日午前の東京市場でドル円は高値を試した後、押し戻されてもみ合う展開。昨晩米消費者物価指数(CPI)の予想比高い数字を受けてドル円が急騰した流れを受け、朝方114.58レベルで取引の始まったドル円は、早朝より本邦勢の上値試しとなり7時台に一時144.96の高値をつけました。しかし、9/7高値144.99を前に防戦売り等に押されて反落。更に財務省の神田財務官が8時半に、「緊張感をもって監視し、あらゆるオプションを排除せずに適切な対応を取りたい」「足元の動きは急激であり、憂慮している」等発言したことで144円台前半まで下落、その後はもみ合いとなり、東京時間正午現在は144.39レベルで取引されています。尚、12時台に鈴木財務相も同様の円安けん制発言を行っていますが、市場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、昨晩NYダウが1,276ドル(-3.94%)、ナスダック総合指数は632ドル(-5.16%)とCPI発表後の米長期金利急上昇で大幅に下落した流れを受けて大きく下げて始まり、序盤に下げ幅は一時800円を超えました。しかし、最近の傾向で米国株の上下がストレートに日経平均には反映せず、また、米株下落の原因が米国のCPIの上昇と米長期金利の上昇だったことから直接は本邦株には影響しないとの見方から一部買い戻しも入り、午前の終値は2.18%安の622円安まで戻して午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された8月米CPIが前年比8.3%と前回8.5%より低下はしたものの事前予想8.1%を上回る数字となったこと、また前月比では-0.1%の低下予想に対して+0.1%と上昇したこと、更にコア部分に関しても年率で事前予想の6.1%を上回る6.3%と上ブレたことがサプライズとなり、米長期金利が急上昇。今月FOMCでの1%の利上げを一部織り込む動きとなり、米10年債利回りは一時3.45%台に上げ、ドル円も安値141.66から144.68まで急騰、144.56レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルには、ドル円は昨日の上昇で再び8月からの上昇トレンド上限付近に戻しましたが、前回高値144.99を更新できず、かといって追加の口先介入にも144円も割り込まずといった立ち位置。
本日も米国時間に8月の生産者物価指数(PPI)の発表が予定されており、144-145どちらを抜けていくかは結果次第。本日も波乱含みです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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