米8月卸売物価指数(PPI)予想
本日(14日)、米国8月卸売物価指数(PPI)が公表されます。昨日の8月消費者物価指数(CPI)は全体・コア共に予想を上回り、ドルが全面高になりました。
今日のPPIは概ね前月比では下がる予想になっています。今年3月・6月にそれぞれ11.2%と11.3%で高い数値になりました。そこからはインフレ率がかなり低下しています。まだ水準は高いままですが、もしこの傾向が続けばいずれCPIにも波及してくると思われます。
その意味で、今日の為替市場が(1)CPIと同じ様に予想よりも高い・低いかに反応するのか、(2)ある程度予想の範囲内の結果ならトレンドを見ているのかを注目したいと思います。相場の流れは(1)に傾いたままです。今日はPPI全体の前月比がプラスになると相場に影響が出そうです。
金利面では、米10年債利回りが12日に3.35%付近でしたが、昨日は3.45%絡みまで上昇しました。CMEのFedウォッチを見ても、これまで2023年前半にFFレートが4.25%付近の高値をつけ、その後は緩和していくシナリオでしたが、昨日は4.50〜4.75%への利上げ予想も増えています。これまでイールドカーブがベリーの状態を強めていましたが、今後はフラット化していくのかを見ます。そして株価への影響を強めていくのかも重要になります。
2022年9月14日9時現在予想
米国の卸売物価指数全体(PPI:オレンジ)とCPI(青)の前年比ベース推移
(オレンジの矢印は今回の予想値、赤はゼロ)
上図Aを見ると、2020年まではほぼ同じ様に推移していましたが、2021年以降はPPIがCPIを大きく越えていました。ここ数ヶ月はPPI(オレンジ色)がCPIに擦り寄ってきたので、この傾向が続けばいずれCPIも下がることになります。
下図はユーロドルの日足チャートです。今年2月11日高値からの抵抗線がA(=1.0210)にあり、昨日までのユーロ戻りも綺麗に止められました。ここから平行に下した目安となるB(=0.9630)でユーロ安トレンドラインを形成しています。目先は底値を結んだC(=0.9860)方向を試せる流れにいます。今日のPPIが最初の試金石になりそうです。これを切ればB方向トライへの余地が広がります。一方、もしAを抜けると横抵抗線のD(=1.0360)がありますが、2月高値からの抵抗線抜けなので、上値余地が大きく広がります。
(9月14日10:10 1ユーロ=0.9977ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.03.29
ドル円、上下しつつも方向感に欠ける展開。本日は日米物価指標に注目(3/29朝)
28日(木)のドル円相場は方向感に欠ける展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.28
東京市場のドルは151円30銭台での小動き、為替介入を意識した神経戦の地合いは継続(24/3/28)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、政府・日銀による介入警戒感が高まっていることで、ドルは151円半ばでの小動き推移となった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.28
ドル円 ドル高基調継続も、上値は重く上げ渋り(3/28夕)
東京市場はレンジ取引。151円前半を中心とした30ポイント程度で一進一退をたどっている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2022.09.14
ドル円144円台前半、一旦高値試しに失敗後口先介入で下押し (9/14午前)
14日午前の東京市場でドル円は高値を試した後、押し戻されてもみ合う展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2022.09.14
ドル円見通し 米CPI予想外の伸びでドル全面高、ドル円は短期調整消化で145円突破を試す(22/9/14)
米8月コアCPIが5か月振りの伸びとなったことによるドル全面高で22時台序盤には144.68円まで3円近い急伸となった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。