ドル円139円台後半、米長期金利上昇に24年ぶり高値更新 (9/1午前)

1日午前の東京市場でドル円は高値更新。

ドル円139円台後半、米長期金利上昇に24年ぶり高値更新 (9/1午前)

ドル円139円台後半、米長期金利上昇に24年ぶり高値更新

1日午前の東京市場でドル円は高値更新。朝方、138.96レベルで取引の始まったドル円は、早々に139円台を回復。さらに時間外の米10年債利回りが米国時間終盤の3.19%を超え、3.21%まで上昇するとドル円はほぼ歩調をそろえた形で139.68まで上昇しました。その後同利回りが3.20%台に低下したため、東京時間13:00現在は139.56レベルで取引されています。

昨晩海外市場ではクリーブランド連銀のメスター総裁が講演で、「インフレ鎮静化のため来年の早い時期に政策金利を4%に引き上げ、その後しばらく維持する必要がある」と発言、質疑ではリセッションに陥ったとしてもインフレを鈍化させる必要がある、2023年中の利下げはない等の考えが示され、ジャクソンホール前後の乱高下を消化した市場に新たな材料を提供した形となりました。
内容的にジャクソンホールでのパウエルFRB議長の「痛みを伴うことも厭わない」インフレ抑制姿勢とも符合し、市場ではFRBがすでに景気のソフトランディングを放棄しつつあるのではないかとの見方すら広がりつつあります。

日経平均株価は、昨晩米国市場で、FRBの株価を顧みずに利上げを継続するスタンスが嫌気され、主要株価指数が続落したことを受け、売りが先行。進行する円安もサポートとはならず、取引開始後もエネルギー、情報技術系銘柄を中心に売りが嵩み、下げ幅は一時500円に迫る勢いとなりました。その後はやや戻し、418円安で午前の取引を終了しています。

テクニカルにはドル円は午前中の上昇で、年初来高値139.39を突破、午前中の高値139.68は98年9月来24年ぶりの高値水準です。目先のターゲットは節目の140.00。140円周辺では利食い、損切り、オプション行使価格等が集中し、また、当局からの口先介入も予想されることから、それなりの抵抗となるものと思われますが、金利をベースとした大きな流れには逆らいにくく、140円をクリアに突破した場合には、98年8月高値147.66を目指す動きとなりそうです。

ドル円139円台後半、米長期金利上昇に24年ぶり高値更新

ドル円月足

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